世界観【カレイドスコピオ】(西:Kaleidoscopio)
スペイン語で「万華鏡」という意味。上空から覗くと、厚い霧に包まれた高層建造物が遠近法の効果で伸び、蜃気楼のように揺らめく光が万華鏡を覗いたように見えることに由来
▶地理・位置
・「アイテール」(古羅:aether)という内陸国の中心に位置する険しい山岳地帯に存在する。アイテールは古ラテン語で「上天、天」という意味
・かつて露天掘りによって開拓され、廃墟と化した地底世界の都市の上に築かれた階層都市
・都市の西部は休火山の斜面に位置しており、その恩恵を受けた産業が盛んである
・地底には大昔の鉱夫たちの家が多数あり、そこには多くの「持たぬ者」たちが息を潜めている
▶歴史・文化
・かつて帝国の防衛拠点として作られたが、
・蒸気機関と錬金術が融合した独自の技術が発展
・貴族と悪魔、技術者ギルドが政治を牛耳る階級社会
▶都市構造・景観
・高い城壁に囲まれ、無数の蒸気管と歯車が露出した機械仕掛けの門
・迷路のような高架鉄道が空を縦横無尽に走る
・巨大な煙突から常に蒸気と煤煙が噴き出すスラム街と、上層階級の青銅とガラスで装飾された街の中心部には宮殿があり、雲をも貫くほど高いビルのような見た目をしている
・夜になるとガス灯とネオン管が灯る幻想的な街並み
▶換気・空気循環
・カレイドスコピオには「セントラル・スチームルート」と呼ばれる、悪魔工学と蒸気技術が融合した地下の管網が張り巡らされており、霧や空気の循環・調整が半ば自動で行われている。この管網は霧を吸引・分解・希釈し、再び排出する仕組みだが、分解に失敗すると毒性を帯びた「黒霧」が発生し、換気塔から空へ放出されることもある
・密集した建物の影響で風通しの悪いこの街では自然な空気の流れは期待できず、強制送風装置や空気噴出孔が各地に点在し、空気を無理やり動かしている
・老朽化の激しい旧市街などでは循環機能が停止し、霧が濃く滞留してしまい「沈黙街」と呼ばれる居住不適地となっている
・黒霧を違法に濃縮し、意図的に幻覚や興奮作用を引き起こす薬品として流通させる闇商人も存在している
▶雰囲気・生活感
・蒸気機関車の警笛が響き渡り、工場の歯車が絶えず回る音が聞こえる
・酒場ではギアで動く楽師錻力がジャズを奏で、発明家たちが奇妙な機械を見せ合う
・市場ではスチームゴーグルやカスタム義肢が売られ、整備士たちが蒸気銃を調整している
▶気候・自然環境
・煤煙と蒸気が空を覆い、常に曇りがちで薄暗い
・雨が降ると空気中の金属粒子が混ざり、独特の匂いがする
・西部の一部の地区では温泉の蒸気が地面から漏れ出し、街全体が湿り気を帯びている。その環境のためか、悪魔の力によって高い排水、防湿、防腐機能を得た住居が特徴である。
・カレイドスコピオ全体は蒸気機関から発生する有毒なガスや蒸気に包まれており、住民は外出時に顔全体を覆うガスマスクを着用している。また、スモッグによる汚れが目立たないよう、庶民は暗い色の衣服を身に着けるのが常であり、対照的に明るい色は高貴な者の象徴とされている。
▶産業・経済
・悪魔の力による蒸気機関の発展により、機械工学と錬金術が主要産業
・盗賊ギルドや地下世界の機械市場が暗躍
▶人々・コミュニティ
・貴族階級は蒸気機関や悪魔の力の恩恵を受けた優雅な生活を送るが、下層民は工場での重労働に追われる
・技術者ギルドが力を持ち、職人たちは独自の改造機械で生活を豊かにしている
【エル・フエゴ・インペリアル】(西:El Fuego Imperial)
スペイン語で「帝国の火」という意味
▶場所・立地
・不明/不定。上空からはその頭部分を確認することが出来るが、光をも通さぬほど厚い霧に包まれるとその場からカジノは無くなっており、全く別の場所に転移している
・カジノが建っている場所に本来あったはずの建造物は一時的に直前にカジノが位置していた場所と入れ替わる
・入れ替わりの周期は不明であり、一説では「食事」がトリガーになっているとのこと
▶建物・デザイン
・地下一階含め全8階層となっている(B1:フードホール/F1:ロビー(エントランス)兼ビリヤード/F2:バカラ/F3:ルーレット/F4:スロットマシン/F5:クラップス/F6:ブラックジャック/F7:ポーカー)
またカジノには5階建てのホテルが付属しており、カジノ1階層にある入口から入る事が出来る(F1:ロビー/F2〜5:客室)
・カジノの内装は階層ごとに異なり、シャンデリアや大理石の床、金や宝石を使った装飾など絢爛豪華な造りもあれば、逆にそのような装飾を使わず木を基調とした厳粛な造りになっているフロアもある。これらはその階層に住まう悪魔達それぞれの趣向に依存する
・全フロアに直径約3m程の大型な壁掛時計が設置されている
▶設備
・各階層にバーが設けられており、それぞれメニューのテイストが異なる
・高額な賭けを行うプレイヤー向けの特別エリアがあり、そこでは総料理長によるコース料理や上級スタッフによる接待など特別な待遇が受けられる
▶顧客層
・客層は下流階級から上流階級まで様々
・上流階級の人間や悪魔にはVIP層が多い
▶サービス・施設
・フードホールでは度々下級、中級スタッフによるマジックショー、演奏会が行われる
・ホテルにはスパ、プール、大浴場などの設備が設けられている
▶雰囲気・ムード
・明るく煌びやかな照明で、長時間遊んでも疲れにくい空間
・エレガントな音楽が流れることが多く、静かなムードの中で賭けを楽しむことができる
▶セキュリティ
・カジノ周辺とエントランス、ロビー、各階層の入口など至る所にガードマンが配置されており、VIP客と大罪悪魔達には専用のボディガードがつく
・ゲーム中に不正が確認されれば1度目で口頭注意とチップの1/3を減額、2度目で出禁と高額な罰金のペナルティがつく
▶独自のルール・運営
・ロビーの受付にて入場申請をする際、初回限定でウェルカムチップを3000円分受け取ることが出来る。
・カジノ、ホテルは大罪悪魔達が運営しており、全員が最高支配人にして最高権力者である。
【魔界】
かつて悪魔たちのために創られ、役目を終えて捨てられた世界。今ではほとんど悪魔は存在せず、残るのは数少ない老悪魔たちだけ。多くの悪魔たちは、長い歴史の中で起こった激しい争いや内紛によって死んだり、人間界へと移住してしまったため、魔界はかつての栄華を失った。
▶地理・位置
・人間たちが住む世界とは異なる次元に存在し、空間と時間の法則が歪んでいる。
・地表の約9割は荒廃した不毛地帯で、黒い砂漠や灰色の岩山が広がり、物理的な境界が不安定で、時折異常な現象が発生する。
・ところどころに「オアシス」と呼ばれる魔素を含んだ水源が点在しており、そこにのみ命が宿る。オアシスは魔力を補充する重要な役割を持つ。
・大きな荒野の中に、悪魔たちの都市や遺跡が廃墟のように散在しており、かつての繁栄を物語っているが、今ではほとんど誰も訪れることはない。
▶気候・自然環境
・気温は穏やかで、風もほとんど吹かない。常に少し肌寒い秋のような空気が漂っている。
・魔界には太陽や月が存在せず、空は常に薄曇りに覆われている。これにより、昼夜の区別はほとんどなく、虚光と呼ばれる淡い発光体が空を照らしている。そのため、時間の流れが不確定で、昼間でも常に薄暗く、夜のような静寂が支配している。
・雨は降らず、常に薄曇りか闇に包まれている。空を覆う「雲」は生き物だとも言われ、その正体は謎に包まれている。雲の動きや形は魔力を帯びており、魔界の住人に影響を与えることがある。
・風はほとんど無く、静けさが支配する世界。しかし、その静けさがどこか不気味で、まるで時間が止まっているかのような感覚を与える。
・自然環境は荒涼としているが、所々に変異した植物が点在している。これらの植物は魔力を吸収して生育するため、魔力の強い場所にのみ生える。触手を持つ肉食植物や、変異した果実を実らせる木など、奇怪で美しい風景が広がっている。
・動物も魔力によって変異した種が多く、危険な生物が数多く住んでいる。巨大昆虫や魔獣が生息し、魔界を歩く者は常に危険にさらされている。
・荒れ果てた地平の彼方に、突如として姿を現すという豊かな原生林や草原が存在すると語られている。かつての何らかの力によって護られ、今なおその姿を留めているのだという。
▶社会と文化
・かつて魔界は悪魔たちの王政によって支配されていたが、長い歴史の中で幾度となく起こった内乱や争い、そして一部の悪魔が人間界へと移住したことにより、現在ではその支配の姿は完全に失われている。
・多くの悪魔たちは過去の激しい戦争や争いで命を落とし、生き残った者たちは次第に魔界から去り、やがて人間界へと渡った者も少なくない。
・今、魔界に残っているのは数少ない老悪魔たちだけ。彼らの多くは、理性を失い、飢えだけを頼りに彷徨う獣と成り果てている。
▶生物と魔力
・魔界の住人はほとんどが老悪魔たちで、ほとんどが一族を持たず、孤独に過ごしている。
・かつて魔界で繁栄していた生物はほとんど絶滅しており、今では魔界の動物たちは主に魔力によって変異した種ばかりだ。これらの生物はすでに本来の姿を失っており、荒涼とした世界に適応した特殊な能力を持っている。
・残された老悪魔たちは、魔力を食料とし、魔力を消費することで生きながらえているが、その力も衰えている。魔界の自然環境や変異した生物たちは、もはや老悪魔たちのために働きかけることはなく、死と滅びを迎えつつある。
▶その他
・魔界の深部には、「アビス」と呼ばれる領域が広がっており、その中には時空を歪める魔力が存在し、誰もその中に足を踏み入れた者はいないと言われている。