愛しかない「おい、悠仁!朝なんでメールに返信しなかった!!」
午前中の授業が終わって、伏黒・釘崎と一緒に教室でお昼ごはんを食べてる時。
ただでさえ古い、呪術高専の教室扉を容赦なく叩き開けたのは、俺の恋人…五条先輩である。
「あっご、ごめんね。俺ちょっと寝坊しちゃって、慌ててたからメール見てなくて…」
身体が勝手に震える。口からはハクハクと空気を出すだけて精一杯だし、やっと出たと思ったら恐怖で上手く喋れず、声も震えてしまう。
五条先輩は俺の言い訳を聞くと、無言で俺の前まで歩いてくる。そして着いた瞬間に俺の片耳を掴み上げて自分の口に近づける。先輩は立ったままなので、片耳だけに自分の体重が掛かり激痛が走った。
「五条先輩やめて!耳が本当に千切れる…!痛い!」
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