【自創作】戦隊ブレスタ本編ダイジェスト版(中編)中学3年生のヒカル(赤嶺光)がリーダーとなった戦隊ブレイスターズは、幾多の敵との戦いを経て、どんどん強くなっていた。しかし敵軍もそれに比例するように強敵が増えたり戦闘力が上がったりと、苦戦することが多くなってしまった。
そしてブレイスターズの5人は(レオは受験生ではない為除く)、戦隊としての活動とは別に、高校受験に向けての勉強でかなり精一杯だった。それでもお互い助け合いながら頑張っていった。
戦隊ブレスタのファンである一ノ瀬小白はある時、ブレイスターズと強敵との苦闘を目の前で見かけてしまった。小白は何とかしたい、少しでも役に立てたい…!と強く願ったところ、新たな宝石が突如輝きだして、彼女は「ブレスタシャイニー」と変身したのだ。こうして小白は夢にまで見たブレイスターズの新しいメンバーになることができた。実は小白は、戦隊のリーダーであるブレスタレッドの正体は、自身のクラスメートのヒカルだということを既に確信していた。
シャイニーは他のブレイスターズの6人に比べて戦闘力は極めて低いが、あらゆる面でサポートする役目を持つ、必要不可欠な存在なのだ。最終的には彼女独自の必殺技も使えるようになることも。7人となったブレイスターズは、敵軍の大将と呼ばれるラスボス的な存在であり、さまざまな人(特に若者)の夢や希望を壊す力を持つとされている「閻羅」との決戦を待ち構えることになるのだった。
更に7人は、メンバーそれぞれの隠されていた過去や秘密、悩みを知ることになった。
ダイキ(ブルー)はかつて患っていた病気について、サナ(ピンク)はアメリカに住んでいたときの生活について、リューヘイ(グリーン)は中国出身の母親について、イロハ(イエロー)はかつて経験した災害によるトラウマについて、レオ(ブラック)の本来の姿や故郷についてなど…
互いのことを改めて知り、メンバー間の仲もかなり深まった。
ヒカルはブレイスターズの活動を通して以前よりも活発になり前向きに行動できるようになった。確実に皆から憧れられるリーダーとなってきたのだ。
小白もブレイスターズのメンバーと仲良くなることで人との会話がうまくなっていき、学校での友達も沢山増えた。
そんなある日…
ヒカルと小白のクラスにとある連絡があった。クラスメートの上村哉汰が登校中に意識を失い倒れ、救急搬送されたことを…
クラス中は大騒ぎとなり、2人は彼の安否をかなり心配していたのだ。
その翌日、哉汰の意識は戻ったが、原因不明のなかなか下がらない高熱や強い倦怠感といった症状に苦しめられ、彼の入院は数週間ほど続くことになってしまった。
ヒカルはクラス内で1番仲の良い親友が教室にいなくなって寂しい思いをした。だが、哉汰と同じく学級委員で仲も大変良かった小白の方がもっと寂しい思いをしているのではないかとこっそりと気づいていた。小白は入院中の哉汰の分まで、学級委員の仕事をひとりだけでも頑張ろうとしていた。だが勿論うまくいかないことが多かった。
敵との戦闘中でもブレスタシャイニー(小白)は時々、戦いに集中できないことがあったり辛そうな表情を見せたりとした。そんな小白の思いをヒカルは勇気を持って聞き出し、小白は自分自身がずっと抱えてきた苦しみや思いをヒカルだけに告白することができた。それを聞いたヒカルは、クラスの皆に哉汰への寄せ書きメッセージを集める提案をすることを決めて、やっと小白の笑顔が見れた。
哉汰の体調は徐々に良くなってきていた。
そして、ブレイスターズの7人は、いよいよ閻羅との最終決戦を迎えることになった。
戦う度に強化していく閻羅にブレイスターズは苦戦していた。戦闘中にブレスタシャイニーが大きな攻撃を受けてしまい眠ってしまうということもあった。だがシャイニーは眠っている間、もう1人の自分(小白)と戦っていた。シャイニーはもう1人の自分との戦いに勝ち眠りから目覚めた。シャイニーの姿は女神のような姿に変わり、伝説の力を覚醒させたのだった。実はシャイニーこと一ノ瀬小白の前世は伝説の女神・「アルミス」であるとされていたのだった…。
ブレイスターズ7人は周りの応援に励まされ、力を合わせて遂に閻羅を倒すことができた。
その日は雪が降り積もるクリスマスの日だった。
閻羅を倒して平和が戻るはず…だったが実は戦いはまだ終わってなかった…(中編終わり)