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    asyk_knkm

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    asyk_knkm

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    雪の夜
    映画軸の浩平と月島。ドラマも楽しみです

    雪の夜「昨日冷やした身体で出歩くというのか!?今日は休め!」
    「洋平の腸はアイツに盗られたままだ。それに俺はいつも通り動ける!」
    月島が捉えた二つの声はある一等卒とそれを振り切ろうとする二階堂浩平だった。
    昨日の夜、拘束を解いた杉元を逃がし兵舎に戻ると鶴見中尉と二階堂は同じく杉元を追ったという。雪を被り鶴見中尉の馬に乗せられて帰ってきた彼は洋平、杉元とうわ言を呟き介抱されながら風呂に入り寝室へ戻った。
    誰が止めても聞く耳を持たない二階堂に月島はある提案を持ちかける。
    「今日の夜、俺と一緒に行くなら許可してやる。昼間は大人しくしていろ」
    月島は杉元が投げた洋平の腸を見ているし通った道もそう変わらないだろう。月島の言葉通り夜まで待った二階堂は朝とは打って変わって落ち着きを取り戻していた。
    「どうして許可をしたんですか」
    「お前の気が済まないままだと隊が乱れる、それだけだ」
    二階堂はそうですかと暗い雪道を見ながら呟いた。
    歩いても、身体を屈めてもそれらしきものは見つからなかった。
    「やっぱり杉元は殺さなくちゃならない」
    突然元来た方向へ足を進める二階堂に月島はその場から動けなかった。
    「どうした二階堂」
    「戻ります、ここに洋平はいないので。月島軍曹、自分の行動に理解を示していただき感謝いたします」
    振り返った二階堂の瞳は雪の夜よりも真っ暗に燃えていた。
    彼の事を理解したつもりは無いが、身体の一部をぞんざいに扱われる怒りは月島にも覚えがある。
    冷えた風と共にもう無い懐のひと房が揺れた気がした。
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