漫反射(乱反射)第五話ーー星奏館キッチンーー
巽からお礼にサンドイッチをもらった鉄虎が、今回の事件について振り返る。
巽が泣いたと勘違いした藍良とマヨイが、巽を傷つけまいと慎重になり変な態度をとり、
それを見かねた千秋が助けようとしたが、うっかり泣いた当事者になりかけた。
「二人がいるところに、一彩くんが礼瀬先輩と白鳥くんを呼び寄せてくれたから、誤解が解けたッス」
やはりあまり関係がないという鉄虎に、巽は自分のせいで迷惑をかけてしまったと謝罪する。
「今回は全くもって俺のせいで、皆さんに訳のわからないご迷惑をおかけしてしまいました」
改めて千秋にもお礼をするという巽。
そこへ、藍良が走ってくる。
「うわぁ、遅刻しちゃうよ!」
「えっと、藍良さん、まだ時間はありますよ?朝食後でも遅くはないかと」
そう言いながらマヨイがあとを追いかける。
巽と鉄虎から見えるところを駆け抜けていく姿に、鉄虎が声をかける。
限定グッズのストアに行かないといけないという藍良。
急ぎグッズを受け取って学校に登校するという。
ESの車がたまたま近くに停まっていたので、プロデューサーに確認してみるという巽。
急いでいるなら車で乗せていこうという提案である。
「ありがとうタッツン先輩!でもこの距離なら大丈夫!先に行くねェ!」
「え、えええ?私を一人にしないでください藍良さん」
二人が出かけていく様子に、鉄虎は、すっかり二人の様子が戻っていると安心する。
ーー数日後 公園ーー
「全ての問題が解決されたね。良い日和♪」
みんながそれぞれのやり方で巽を大切にしているとメアリに話しかける日和。
「今日は呼んでくださりありがとうございます」
「いやいや、巽先輩には感謝ですよ」
すっかり直ったおもちゃで遊んでいるメアリ。
「メアリも巽くんに感謝して、一緒にお散歩がしたい気分だね♪」
「結局、どうやって修理したんすか?」
「一人で濡れた共有ルームを掃除しながら何がいけなかったのか考えました」
しかし、他のアルカの皆が現れたことで、解決策を思いついたのだとジュンに説明。
ーー巽と千秋のところにみんなが集まった夜ーー
「えぇ!?巽さんは個人的にあの事を言ってくださるものと思っていましたが、やっぱり皆さんに言いたかったんですね…!」
「えぇ、皆さんがいる内にやった方がいいと思います」
「わわわ私は覚悟ができています、もういいです巽さんはっきり言ってくださいぃ!」
「えぇ、ではマヨイさん。このおもちゃの何が問題なのか調べるのを手伝っていただけますか?」
「……?」
「すみません、またマヨイさんに迷惑をかけてしまいましたか?」
「い、いいえ!そんなことはありません……!むしろ安心しました……!私に任せてください、巽さん!」
ーー同時刻 ESのどこかーー
「なんでこんなところで晃牙くんは寝てるの?」
薫が床で寝ている晃牙を不思議がって覗き込む。
開いたままのスマホの画面がついたままになっている。
内容を見てしまう薫。
「『ルームメイトが泣いたときの対処法』、『他人を慰める方法』……これはなんなの?」