「ねぇキキ様。どうしたら、ルタは心から安心してくれると思いますか?」
寝室で寝転びながらぽつりと呟いた僕の言葉に、キキ様は読んでいた本から顔を上げた。
今日はルタとララ様がふたりでお泊りのお出かけの日で、僕たちはベッドにお菓子と本と望遠鏡を並べて、夜更かしをしている。すでにお星さまにはお休みを告げていて、僕らは国のことや、キキ様のお友達のことや、理想の朝ごはんのことを話したり、各々が好きな本をめくったりして過ごしていた。
キキ様は、突然の問いかけに、なんのこと?と聞くわけでもなく、そうだなあと呟いた。
「ルタくんは、クラくんのことがきっとすごくすごく好きなんだよ。色んなことが心配になるくらいにね」
「…僕もルタのことは、大好きなのに。でも、たくさん好きって言っても、ずっと一緒だよって言っても、ときどき、上手く届いていない気がするんです。信じてくれてないわけでは、ないと思うんですけど」
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