キミは僕の彼女(遊戯王ARC-V ユリ女夢主)―ある日の放課後。
ユメはテスト勉強のため図書室に来ていた。
(えーっと……アカデミアの歴史……アカデミアの歴史……)
「あっ! あった」
探していた本を見つけ、手を伸ばしたその時―
「みーつけたっ♡」
「わっ!?」
背後から抱きつかれ、驚いたユメは掴んだ本を床に落としてしまった。
「……アカデミアの歴史? あぁ、今週末にある編入生だけのテスト内容か。こんな本読まなくても僕が教えてあげるよ?」
ユメに抱きついている男子学生が彼女の耳元で囁く。
「あ、あの! ゆ、ユーリくん……!」
「んー? なぁに?」
ユーリと呼ばれた学生はぎゅっとユメを強く抱きながら答えた。
「な、何で、だ、抱きついてるの?」
「何で? だってユメはあったかいだもん。こうすてるとすごく落ち着くつんだ」
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