ポッキーの日ネタの光王「光雲! ポッキーゲームで対決だ!」
「……王子も飽きないね。まあ、別にいいけど」
放課後、みんなが部活やら遊びやらで去っていった誰もいない教室にて、光雲の目の前の机に座っていた王子は意気揚々と話しかけてきた。
律儀にもこちらの日直の仕事が終わるのを待っていたらしい。日誌も書き終わりさて帰るかとなったところで、ウキウキと鞄から箱を取り出し、光雲に見せびらかしてきた。
「今年こそは光雲に勝ちたいからな!」
「ふ〜ん。王子、一回も僕に勝てたことないもんね。今年も変わらないんじゃない?」
なんだかんだで幼い頃からの付き合いである。対決と名の付くものに目がない彼は、毎年この日になると光雲にポッキーゲームを持ちかけてきていた。楽しそうな雰囲気を隠さない彼に毒されてしまって、なんだかんだで付き合ってきてしまったものだ。
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