うめさく 🍅🌸 ちょっぴりヘタレな🍅付き合い出して二ヶ月。デートも片手で数えられるくらいはしているのに今だに手を繋ぐだけ。🍅の事だからもう少し早めに手を出してくるのかと思っていた🌸。然しその予想は見事に外れ なんなら付き合う前の方が距離感が近かったのでは?と思う程。かといって蔑ろにされているわけでもなく🌸の行きたい所には連れて行ってくれるし食べたいと言ったものを一緒に食べてくれる。さりげなく車道側も歩いてくれる。これだけ聞けば文句の付け所もないが、手を出されなさすぎてもそれはそれで自分自身に問題があるのでは?と不安になった🌸はデートの帰り道に🍅に真意を聞くことにした。「なぁ、🍅。オレとお前って付き合って二ヶ月だろ。手は繋ぐけどその……キスとか……したことねぇよな」「……んえっ?キス??!」「あ?なんだよ。付き合ってんならキスくらい……は?」 情けない声をあげた🍅を見上げれば自分より顔を真っ赤に染め口元を片手で覆う🍅の姿。「お前はオレと違って告白もされたことあるだろうし付き合ったこともあんだろ、なのになんでそんなに驚いてんだ」「いや、……」「なんだよ」「だから、オレも付き合ったこと……ない、だからそのキスもしたことないし、」 🍅の珍しい一面と新事実に思わず吹き出す🌸。「じゃあ、お互い初めてだな。なぁ、🍅。キスしたい、」「……っ、いいのか?」 静かに頷く🌸の頬へと掌を添え顔を寄せるもあと一歩のところで踏みとどまってしまう🍅。🌸は閉じていた瞳を開け 「 ヘタレ 」と悪態を吐き🍅の唇へと己の唇を押し付けた。