椒モのまとめ仮出会い、過去の日常、バージョン2.5の話
※なんでも許せる人向け
◆序
星神、薬師という神を祀る「豊穣の民」彼等はその信仰により不老不死の恩恵を受けたという。豊穣信仰、薬王秘伝の蒔者たち信徒にモゼは育てられた。曜青にとって薬王秘伝は敵だ。子供の頃はそんな事なんて知らなかった。
「その時が来たら、互いに意志を継承しようではないか」
ただ家族が望むから、家族になれるならと、読める訳じゃない意味が分かる訳じゃない何かの文章を、それでも文字の形を覚えて書き、音を覚えて声に出せるようにもなった。
「蒔者は一心なり、共に仙道を登らん。苦難を乗り越えし者は、勝利すなわち生を得る」
家族は言う。蒔者になりたければ決闘で勝てと、そう言われて最初は偶然に野獣の牙を赤い口を避けて、手にした匕首が奇跡的な一撃を与えた事で死ななかった。周りに人がいた気がするのに、仲間だと家族が言っていたそれらが野獣に喰われたらしい真っ赤に塗装されたような床が朧げな記憶の中にある。
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