キッチンで、ドラウスがチョコレートを湯煎して溶かしている。ロナルドはソファに座って、それを待っていた。甘い香りがふわりと鼻孔をくすぐる。
「もうすぐできるから服を脱いでおきなさい」
そう、ドラウスは別にお菓子を作っているわけではない。溶かしたチョコレートは、ロナルドをデコレーションするためのものであった。
ソファですると、汚れた時困るから、とダイニングテーブルに横たわる。お行儀の悪いことをしている感覚で背中がぞわぞわする。それに、牙を覗かせるドラウスをテーブルから眺めていると、まるで今から食われるごちそうのような気分だった。ドラウスはボウルに入った溶けたチョコレートに指を浸す。熱くないことを確認して、チョコに塗れた指をロナルドの口元に差し出した。
ロナルドは何も言われなくとも従順に舌を出し、指を舐めしゃぶる。口内に甘い味が広がった。
「いい子だ、ロナルド」
チョコレートをすっかり舐めとってしまったあとも指を咥えていたら、もういいよと引き抜かれる。それを名残惜しそうに舌が追った。
「今夜、食べられてしまうのはお前だからな」
とろり♡とお玉ですくったチョコレートをお腹にかける。よく鍛え上げられた腹筋の溝を、チョコレートが伝った。ドラウスは臍に口づけると、舌を這わしてチョコレートを舐めとっていく。
「はふ……♡パパ、俺のチョコ、美味いか……?」
「ああ、美味しいよ。舌が蕩けそうだ」
お腹を舐められ、くすぐったいような快感が身体を這いまわる。お腹のチョコレートをあらかた舐め終わると、次はおっぱいへ。敏感な乳首を覆うように、チョコレートが垂らされた。熱くはない、ここちよい温かさにおっぱいが包み込まれる。ぺろぺろ♡とおっぱいを舐めるドラウスの姿は、赤ちゃんのようでなんだか愛おしくなる。ぎゅ、と頭を抱えると、もっとしてととらえたのか、かり♡と乳首を噛まれた。
「あひぃんっ♡乳首っ♡かんじゃだめっ♡あっ♡すうのもっ♡きもちーからぁっ♡」
チョコレートがなくなったら、また付け足して乳首を嬲る。ぷっくりと膨らんだ乳首は、もう痛いほど張り詰めていた。チョコレートがすっかり冷めきったころ、とうとうロナルドはドラウスに抱き着いた。
「も、いいからセックス、してぇ……♡」
ドラウスは舌なめずりをして、それに応えた。