ラーゼルト、乳首開発するってよ乳首育成計画
1日目
…リーブラムに乳を揉まれあまりの不快さに殴り飛ばしてしまったのが一昨日…気まずくなりあれからあいつとは話せてない。どうしてこうなってしまったのか。
そこで考えたのが男も乳首が感じることか出来るのかどうかだ。俺は男同士の性行為はリーブラムとしか経験してないから分からないがもしかしたら俺の乳首がおかしいのだろうか…?そうだとしたらリーブラムには酷い事をしてしまった。
…………そうだ!俺一人の力でどうにか乳首が感じるようにすればいいだけではないか!何故こんな簡単な事に気が付かなかったのだろうか…そうと決まれば明日から特訓開始だ!!
2日目
まずは自分で揉んでみようと思い先程から揉んではいるが…よく分からない。これは…本当に気持ち良くなるのか…?いや、俺のやり方が悪いんだろう、調べてみるか…
…なるほど、こう言うやり方があるのか。早速取り掛かろう。
ローションを少し垂らし自分の乳首に優しく触れる。ネットに書いていた通りの触り方をする。確か最初は先の方を優しく撫でて…と、
「…っ、やはりむず痒いな…」
焦らずにと書いてあったのでじっくりと時間をかけ乳首を刺激していく。
「んっ…そろそろつまんでも大丈夫だろうか…?」
ドキドキしながら両乳首を少し力を入れてつまむ。その瞬間今までに感じたことの無い快感に襲われる。
「んぉっ!?な、なんだ今のは…俺がおかしくなってしまったのか?」
今までとは違う感覚に戸惑いが隠せない。その証拠に手が止まらない。くり、くりゅと先っぽを潰しながらつまむ。
「ふっ…んん、はぁ…。きょ、今日はもう止めておこう……」
初日からここまで感じるとは思わなかったな…
3日目
昨日は初めてしたにも関わらず熱中してしまった…しかしまだあれでは完璧ではないだろう…よし、今日は昨日よりも雰囲気を出してみよう。
「よし、今日は少し強めに刺激してみるか…」
昨日同様ローションで乳首を濡らす。そして乳首の周りを円を書くようになぞる。それだけでもゾワゾワしてしまう。
「ん、まだ触ってもないのに勃っている気がする…」
そう、まだ乳首に触ってもないのに乳首は硬くなっている。…さ、触るぞ…
ゴクリと喉を鳴らし力を入れつまむ。
「んっ…!あっ、これ、痛いのにきもちぃ…!」
力を入れ過ぎたが何故かそれが気持ちいいと感じてしまう。ぎゅむっとつまんでは引っ張る、押し潰すを繰り返す。その刺激に対して己の口からは喘ぎ声が止まらない。
「あぁっ、ぅん、ふぅ、ふぅ、ちくびっ、て、とまらなっ…」
たまに指で弾くとまた違った快感が訪れる。そのまま一通り弄っているとズボンがキツいことに気づく。
「ふぅっ…乳首と…ペニスを一緒に扱いてしまったらどうなってしまうんだ…?」
己の欲望には勝てず勃起したそれを握り上下に擦る。
ぐりゅ、ぐり、ぐちゅ、じゅぷ――と上と下を同時に扱く度に甘い声が出る。
「んあぁっ、ぉっ、どっちもきもちっ、ひぃ、乳首ぎゅってして.ちんちんしこしこするのっ…きもちぃ…!!」
結局その日はそのまま達してしまった…
4日目
目の前にある箱をかれこれ30分は見ているだろうか。これは何かと言うと…つまり…その…ロ、ローターと言う物だ………か、買ってしまった。いや、仕方無いんだ!しっかりあいつとの性行為の為に…仕方無くだ!!
早速箱からローターを出し説明書を見る。なんだ、乳首に当ててスイッチを押すだけではないか。振動?で刺激するのか…
スイッチを押してみるとブヴゥゥゥと小刻みに震えている。こ、こんな早く振動するのか……こんな物を乳首に当てて本当に気持ちいいのか?
そんな事を考えながらいつも通り指で弄り気持ちが昂ってきた所でローターを当てスイッチを押す。その瞬間体に電撃を受けたような衝撃が走った。
「ぉっ!?は、はげしっっ!!んっ!」
びくりと体が跳ねる。その間もブヴゥゥゥと音を立てながらローターは乳首を刺激し続ける。片方もつまんだりカリカリと引っ掻いてみる。
「ほぉっ、先っぽも根元もきもちぃっ…」
もう無我夢中で乳首を弄る。もし、このまま思い切り引っ張ったらどれ程気持ちいいのだろうか…いや、そんな事をしては戻れなくなる…と頭では考えるがそんな事言ってられない。
そう思い両乳首を強く引っ張った。
「っっっぉ!?!?♡♡♡」
あまりの衝撃と快感に足腰がガクガクと震え、目がチカチカする。もしかして今のは絶頂してしまったのだろうか。そんな、ペニスにも触れていないのに…だとすると俺の特訓は成功と言えるのではないか?
それを確かめる為に俺はもう一度ローターを乳首に押し当てたのであった。
5日目
「んあっ♡こんなっ、こんなに乳首感じるっ、なんて、思わなかった♡♡」
昨日の快感が忘れられず今日も乳首での自慰をする。もう既に硬く勃っている乳首をシコシコと扱きながらペニスを弄る。
そう言えばシチュエーションを考えながらすればより快感を得られると書いていたな…今までは気持ち良くなる事に必死で考えたこともなかった。
よし…今日はリーブラムにされていると思いながらしよう…目を瞑りリーブラムの姿を思い浮かべる。あいつは優しく触れるだろう。
「んっ、リーブラムっ!そんなぁっ、焦らすなぁ…もっと、もっと激しくしてっ…!」
はじめは乳輪をくるくると撫でるだけの愛撫。今の自分には焦れったいが相手はリーブラムだ。きっとゆっくり、じっくりするはずだ。
「はぁ、はぁ…リーブラムぅ…ちくび、触って欲しい…」
(「仕方ないなラーゼルト、我慢の出来ない奴だな 。」)
頭の中で聞こえるはずのないあいつの声が聞こえ手が勝手に乳首をきゅっと摘む。
「んぃいっ♡こ、こぇ~♡きゅってされる、の、好きぃ♡」
きゅ、くりゅ、くりくり、こりっ、カリカリ――
(「いつの間にこんなにえっちな乳首になったんだ?もしかして…一人でしてたのか?とんだ変態だな、ラーゼルト…」)
「あっ♡そんな事、言わないれぇ♡♡リ、リーブラムにっ、ひどい事、しちゃったからっ、頼れなくてぇっ♡んひぃっっ!!」
きもぢぃっ、リーブラムの事を考えてするだけでこんなにも違うものなのかっ!!まだいつもより緩い愛撫なのにもうペニスは勃っている。しかも触ってもいないのに先からは先走りがダラダラと流れている。
「あっ、ちんちんっ、たってゅ…♡さ、さわってリーブラムっ?おれの、変態ちんちん扱いてっっ♡♡」
そう言い自分でペニスを扱き始める。ずちゅ、ずりゅと音を立たせながらへこへこと腰を動かす。こんな所をあいつに見られたらどうなるんだろうかと考えるとゾクゾクしてしまう。
「んっ、リーブラムっ、見ててくれ、乳首弄りながらイく事が出来るようにっ、なったんだぞっ♡あっ、あんっ♡」
いつも以上に興奮している分もう達してしまいそうになり扱いている手が早くなる。それに合わせて乳首を強く刺激してしまいもう我慢が出来そうにない。
「ィ、イグっっ!!リーブラムっ♡俺が一人でイクところ見てぇ♡っんあっ♡イク♡ん、~~~っっ♡♡♡♡」
ビュル、ビュルルルルと勢い良く精が吐かれる。イッたあとも余韻が残りビクビクと痙攣が続く。もう意識がフワフワしているラーゼルトはニコリと笑いながら居るはずないリーブラムに向けて言葉を発する。
「…どうだったリーブラム?♡」
その問いに答える者はいない。
彼の頭にはこれでやっと彼氏との性行為が出来るという期待でいっぱいであった。
終
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「気まずくなり暫く会ってなかった恋人との仲直りセックスは忘れられないものとなった。あんなにエロくなっているなんて誰が想像出来るのか教えて欲しいものだ。」
後に彼の恋人は彼らの仲を知る者達にこう述べるのであった。