リブラゼ
リーブラム視点
…な、何故こうなってしまったんだ!?何故ラーゼルトと裸でベッドに寝ているんだ…。僕は一体何をした、頭が酷く痛む。確か昨日はラーゼルトの家で酒を飲んでいたはずだ…お、思い出せリーブラム。
暫く必死に思い出す事に集中した。何故ここまで必死なのには理由があるからだ。
「…酔った勢いでこいつを抱いてしまうなんて…まだ想いすら伝えてないと言うのに…」
これでこいつに嫌われでもしたら…考えただけでもゾッとする。
「…う、ん…」
隣でもぞもぞとラーゼルトが身をよじる。そして薄目を開けこちらを見てくる。
「…りーぶらむ…おはよぅ…」
朝一番からラーゼルトの顔を見れた事だけは嬉しい。だが状況が最悪だ…しかもラーゼルトの声が掠れている、…裸の男が同じベッドで寝ていてこいつの声が掠れている…よく見れば白い肌に赤い痕が付いている、つまり…
「…もしかして、昨日の事を覚えてないのか?あんなに情熱的に俺を求めてきたのに…?」
恥ずかしそうに頬を赤らめ口に布団を当てながらモゴモゴと話してくる。その姿を見た瞬間ピシリと固まり全てを思い出した。そう、あれは昨日の夜の事だ――
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ラーゼルト視点
「おい、ラーゼルト。貴様殆ど飲んでいないじゃないか。なんだ?僕とは飲めないと言うのか。」
珍しくリーブラムがベロベロに酔っている。いつもなら嗜む程度にしているのにどうしたのだろうか?何かあったのか?
「飲みすぎだぞリーブラム、一体どうしたんだ?」
「…うるさい…僕の事なんて何とも思ってない癖に…」
…そんな事ない…のに…。それにそれは俺の台詞だ。リーブラムこそ俺の事なぞどうとも思ってないだろ。いや、今考えても仕方ない。取り敢えずリーブラムをどうにかしなければ…
「ほらリーブラム、もう飲むのはよせ。流石に飲み過ぎだぞ?」
リーブラムから酒を取ろうとすると腕を掴まれる。いきなりの事でビックリしてしまい体が跳ねる。そのまま腕を引かれリーブラムにもたれる形になってしまう。
「ど、どうしたリーブラム!?」
「…お前、良い匂いがするな…甘い、僕の好きな匂いだ…」
肩に顔を埋めスンスンと匂いを嗅がれ思わず反応してしまう。
「んっ……!」
「…お前、そんな声も出るんだな…」
腰に回された腕の力を強められ、より密着する形になる。ここまで近いとお互いの心臓の音が聞こえてしまうのではないのだろうか。そんな事を考えているとツーっと首筋を舐められる。
「ひぃっ…んっ…!!」
突然の感触に肩が跳ねる。しかしリーブラムはそんな俺を気にもとめず肌に舌を這わす。
「んっ、リー…ブラムっ…!やめっ、どうしたんだっ…!」
酔ってるにしてもリーブラムがこんな事をするなんておかし過ぎる。どうにかして離れようとするががっちりホールドされている為逃げることが出来ない。
「…好きな相手とSEXをしたいと思うのはおかしい事か?僕はそう思わない…」
「セッ…!!お、俺だってお前の事が好きだがっ…酔った勢いなんて…んうっ!!」
どうかと思うと言おうとしたらリーブラムに口を塞がれそのまま舌を入れてきた。そしてそのまま上顎をなぞり舌を絡ませてくる。
「ふっ、んんっ、んぅっ」
ちゅ、ぢゅる…と口の中を犯され頭がふわふわしてくる。少しするとリーブラムが口を離し無言で俺の服をまくり上げてきた。
「お、おいリーブラム!「うるさい。」っ!!」
「頼む、僕に抱かれてくれ…」
酔っているのに真剣な顔でそう言われ思わずドキリとしてしまう。そんな顔で言われたら嫌だなんて言えないじゃないか…!
「…や、優しくしてくれるか?」
「当たり前だろ、僕をなんだと思っているんだ。」
ほら、服を脱げと催促され2人とも裸になる。あぁ、これからこいつに抱かれるのかと思うと顔に熱が集まる。今から行われる行為について考えているとリーブラムがもたれかかって来た。
「お、おいリーブラム!…ん?リーブ…ラム…?」
反応の無いリーブラムにどうしたのかと思ったらすぅすぅと寝息が聞こえるではないか。まさかこの状況で寝たのかこいつは…少しだけ期待していただけ恥ずかしい。
「ふぅ…まぁ、これで良かったのかもしれない…」
隣に寝かせたリーブラムの頭を撫で俺も眠りにつくことにした。
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リーブラム視点
「…と言う事だ。」
少しづつ覚醒していく頭で思い出していた僕にラーゼルトが説明してくれたが酔った勢いで僕はなんてことをしているんだ…!!だ、だがまだ一線は超えていないらしく安心した。
「……やはり、俺に好きと言ったのも酔った勢いだったのか?」
僕が頭を悩ましていると隣から悲しげな表情をしたラーゼルトがこちらを見ながら言ってくる。
「違う!!酔っていようがいまいがお前を好きだという気持ちに嘘などない!」
思ったより大きな声を出してしまいラーゼルトは目を丸くしている。だが誤解されたままなんてもっぱらゴメンだ。僕があまりにも必死に言うものだから遂にはクスクスと笑われた。
「ふふっ、すまない。なんだか可愛いな。」
「なっ!僕のどこが可愛いと言うんだ!僕よりお前の方が余っ程可愛いだろ!!……っ!!」
可愛いと言われたことが納得出来ず遂言わなくていい事まで口走ってしまった。案の定ぽかんとしているではないか!
「面と向かってそう言われるとなんだか恥ずかしいな…」
布団を口元に当て照れている姿を見るだけでも心臓が早くなる。あぁ、やはりこいつの事が好きだ。
「ラーゼルト。」
「ん?なんだリーブラム。」
「好きだ。僕と付き合ってくれないか?」
「あぁ、俺も好きだ、リーブラム。」
綺麗な笑みを浮かべながら答えてくれるラーゼルトを腕の中へ閉じ込める。
何度夢見たことだろうか、とてつもない幸福感で満たされる。こいつを離したくなくて思わず抱き締める力を強めてしまう。
「ははっ、リーブラム、そんなに力を込めなくても俺は逃げないぞ?」
「…うるさい、そんな事分かっている。」
頭をポンポンと撫でながらラーゼルトに笑われる。僕に無い余裕を見せられたようでそれもなんだか悔しい。
「…余裕なんて無くすぐらい抱いてやるんだからな…」
「…じゃあ、その時は俺を放って寝ないでくれよ?ちょっと期待してたんだからな。」
そう耳元で言われやはりこいつにはいつまでも敵わないのかもしれないと思ってしまった。まぁ、ほれた弱みというものだ仕方ない。
終
↓
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「ぁっ、んっ!りーぶっ、りゃむっっ!!もうそこぐりぐりしないりぇっっ!!んあぁっ!!」
ぐぢっ、ぐりゅ、ぐり、こりこり…
さっきから前立腺をぐりぐりと指で押し潰されその度に中をキュンキュン締め付けてしまう。
「ん?どうしたラーゼルト。止めろと言いながらお前のペニスは触ってもないのに先走りが溢れてるぞ?気持ちいいんだろ?」
リーブラムは止めるどころか本数を増やしてきて中を広げ掻き回してくる。
「ひぃっん!!も、もう指やらっ!んんっ、そっこ、押されたらイっちゃうっっ!!っっんんぅっっ!!」
何度も中を擦られ気持ちいい所を押され堪らず絶頂してしまう。だがイッた感覚があるのにも関わらず己のペニスからは精液が出ていない。
「ほぅ、ドライでイけるのか。素質があるんだな。」
でも射精出来なくて苦しいだろ。前も触ってやると言いながら俺のペニスを扱いてくる。
「っ、今イッてるっ、からっ!んっ、あ、あ、やだ!またイッちゃうっ!っ、ぁ~~っっ!!」
びゅる、びゅくっ、びゅるるっっ!!
下半身をガクガクと震わせ射精した開放感の余韻に浸る。
「はーっ、はーっ……、りー、ぶらむ、ゆびより…おまえの、が、ほしいっ……。」
体を起こし腕をリーブラムの首に回しオネダリと言うものをしてみる。快感で頭が回らないんだ、これぐらい可愛いものだろう?
「そんなに可愛くお願いされたら従うしかないじゃないか。」
そう言いリーブラムのものが穴に押し付けられる。これからこれが入るのかと思うと腰がゾクゾクとする。
「入れるぞラーゼルト。」
その声と共に中に先程より質量の大きいものが割って入ってくる。ちゃんと慣らしたおかげもあり思ったよりスムーズに挿入が出来た。
「ふぅ、大丈夫かラーゼルト?」
「ん、大丈夫。…1つになっちゃったなリーブラム…」
「っ!そんな事言われたら抑えられないじゃないかっ!!…動くぞ。」
腰を振りぱちゅぱちゅと肌がぶつかる度に中をグチュグチュと抉られる。
「あっ!あぁんっ!リーブラムっ、きもちっ、んんぅ、中、リーブラムでいっぱい、だな…」
「そんなに煽るなっ、折角優しくしようと思ったのにっ!!」
どちゅっっっ!!
「っっ!?」
どちゅ、どちゅ、ぱんぱんっっ!!
「おっ、、ぉっ!!は、はげしっ!!」
さっきまでの優しいピストンとは違い激しく腰を打ち付けられる。奥と前立腺を一緒に責められ余裕が無くなる。
「んんっ、リ、リーブラムっ…ちゅーして、ほしぃっ…!!」
そう言うと噛み付くようにキスをされる。お互いの舌を絡ませ口内を余すこと無く犯される。与えられる快感が全部良くて頭がふわふわしてくる。
「ふっ、なんて顔してるんだラーゼルト。そんな蕩けた顔他の奴には見せるんじゃないぞ。」
「み、みせない、からぁっ!イくっ、リーブラムのおちんちん気持ちぃからイっちゃうっっ!!」
じゃあ一緒にイこうなと前と後ろを刺激される。リーブラムの動きも早くなりギリギリまで抜いたと思ったら一気に奥に打ち込んだ。
「っ、イグっっ、んっ、~~~っっっ!!!」
リーブラムと同時に絶頂し中からリーブラムのものが引き抜かれる。その行為にも感じてしまい中がキュンキュンしてしまう。
「…….ん、ラーゼルトのこんな乱れた姿見たらクセになってしまうな。」
「…リーブラムのえっち…」
なんて2人で茶化し合いながらどちらともなくまた口付けをした。
終