「どういう、こと」
ナマエの声は震えていた。銀時はただ、視線を伏せるばかりだった。
「銀ちゃん、どういう、こと」
銀時が、息を吸い込んだ。
「アイツは、死んだ」
銀時の言っていることが分からなかった。ナマエは突然、深い穴に突き落とされたかのように、ぐるりと視界が暗転した。
気づいたら、晋一がナマエの顔を覗き込んでいた。泣きそうな顔をして、ナマエを見つめている。
「かか様、大丈夫……!?」
「……晋一、」
そばには銀時も腰掛けていた。ナマエは震える声を、絞り出した。
「銀、ちゃん。晋助が、死んだって……どういう、こと……?」
銀時が、ゆっくりと話し始めた。
「……俺もお前を探してた。高杉から、何にも、聞いてねえんだな」
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