配信者観音坂独歩には熱狂的なファンがいる「は、配信ん!??」
今日の晩飯はナポリタン。ぐるぐるとフォークに巻いたそれを大口開けて咀嚼きた後俺は素っ頓狂な声を返した。
「そー!独歩もやってみよーぜ!」
太陽の下で輝く宝石のような笑顔でとんでもない事を口走っているこいつは伊弉冉一二三、俺の幼なじみだ。
とある事が原因で女性が苦手な彼だが、俺と同居している。「どっぽちんは女っていうか俺っちの親友じゃん?だからだいじょーび!」なんて笑う彼の言葉に「それってもしかしなくても女っぽさが皆無だからか…?」とちょっと凹んだのは内緒だ。…まあ、事実だし。
「嫌だ。というかなんで突然配信なんだ」
「えー断んの早え~。んー、独歩ちん最近ストレスがすげぇって言ってたじゃん?」
1962