2-?組のとある放課後「つかちゃん? どうしました?」
「えっ、春川くん、なんですか急に」
「なんだかレオさんんと同じ『色』になってるな~? 何かあったんです?」
「はっ⁈」
「だめっスよ宙くん。あれは聞いちゃいけないヤツっス」
「ちょ、南雲く、」
「そうそう! 首の後ろに噛み跡があるとか、気付いていても言わないのが大人でござるよ!」
「忍くんが言ったら意味ないんじゃないかな……」
「仙石くんに、高峯くんまで……」
「ちょっと司! いい加減にしてよね‼」
「あなたまでなんですか桃李くん。あなたに構うほど私は暇ではありませんが?」
「なんでボクと他のみんなとじゃそんなに態度違うのお前! ちょームカつくんだけど‼」
「私は寝不足なので、あまりイライラさせないでいただけますか?」
「く~ムカつく! やっぱ教えてやんないんだからね! 司のバーカ‼ 鈍感貧乏貴族‼」
「誰が鈍感ですか誰が!」
「あっつかちゃん!」
「……なんですか春川くん。この流れだと嫌な気しかしないのですが」
「レオさんがいるな~」
「……はぁ⁈」
「あっほんとだ。校門のとこに立ってる」
「こっちに気付いて手を振ってるでござるな」
「目立ってるっスね~さすが天才作曲家っス」
「ななななにしてるんですかあの人はあんなところで‼」
「……とか言いながらすごく早く出ていったね」
「愛の力ってやつでござるな!」
「忍くんなんでもそれで解決しようとしてるっスね?」
「ところで桃李くんはどうしたんです? 何かつかちゃんに用事だったんですか?」
「……オレンジ色の頭が見えたから、教えてやろうとしただけ。あいつほんとボクの優しさをわかってないんだから!」
「あ、見てください! つかちゃん嬉しそうな~」
「でもまた怒ってるっスね」
「まあほら……あの二人はあれがないとね」
「あれが普通でござるからな!」
「……世話が焼ける幼馴染だよ、ほんと」
おしまい