ガチ恋?「あ」
見慣れたピーナッツ頭が待ち合わせ場所に見えてくる。8年前の自分はピーナッツと待ち合わせる時が来るなんて夢にも思ってなかっただろうな、と思いながらも駆け寄る。
「すみません、待ちました?」
「全然!僕が急に呼び出して来てもらっちゃったんだし、気にしないで〜」
「言葉とは裏腹に圧がすげえな、やめろやめろ寄ってくんな」
いつもの軽口で距離を詰めてくるマメ科の化け物、改めピーナッツくんは急に僕を呼び出した。
年に1回、あの忌々しいクリスマスに会うだけの交友だったはずだが、何かトラブルでもあったのだろうか?
「クリスマスぶりだね!刀也くん!」
「あの節はどうも…来年は本当にナシでもいいですからね」
「全く、つれないなあ刀也は〜」
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