Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    K2ve2

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 5

    K2ve2

    ☆quiet follow

    カサネルルート

    ライレグ→スバ?

    よくわかんなくなっちゃったけどとにかく暗いです!

    完成版ではないので途中から始まります。

    ライレグ→スバ?「ラインハルト。」「お待たせ、スバル、すまない、少しだけ彼の指導に手こずってしまって…。」「………久しぶりだな、レグルス。」

    「あ…っ、あ、ああ……、ひ、久しぶりだね、スバル…キミに会えて僕も嬉しいよ。」

    前の服を反転させたような真っ黒な僧衣を身にまとい、常に怯え切った様子で俺を見ていたのは無敵の大罪司教と名高いレグルス・コルニアス。

    前までの不遜な態度は見る影もなく。周囲を見渡し物音がする度にぎゅう、と目を瞑っている。



    無敵には最強の存在をぶつければいいとラインハルトにレグルスを任せた

    フェルトの件が相当堪えているらしいラインハルトはそりゃあ嬉しそうに、星を落としたようなきらきらした瞳で任せてほしいと。信頼回復のために努めると胸を叩いていた。

    誰から見ても優しいラインハルトが、何をしたのかは知らない。あの自分勝手が服を着て歩いている存在が、無駄口を叩こうともせず、権利の主張もせず、日の目を気にして、しゃんと伸ばした背筋はうつむき猫背になっていて…誰の視界にも映りたくないなんて主張している様は、自信なんて欠片もない。見るに堪えない酷い様だったけど、それでも、レグルスは生きている。なら、良かったんだろう、結果オーライって奴だ。



    「最初の方は対話するのも苦労したけれど、彼の心根は素直なんだろうね。直ぐに僕の話を聞いてくれるようになったよ。僕も彼と話すのはとても楽しく思う。」「…………………。」レグルスは気味が悪いくらい黙りこくっているけど、ラインハルトが言うならそうなんだろう。特に疑うこともしない、レグルスの方を見ると、俺の視線に気が付いたらしく落ち着きなく体を揺らした。



    じゃらり、とこの場に不釣り合いな音が聞こえる。

    レグルスの顔色ばかり見ていた俺は、気が付かなかったんだ。レグルスの両手首には手枷が繋がれ、長い鎖を不自由そうに揺らしていた。

    「レグルス…それは?」「嗚呼、これは…僕と彼との約束だよ。スバル。少し大仰に見えるかもしれないけれど…強すぎる力を制御するために必要なことなんだ。鎖が千切れていれば…彼は僕との約束を破ったということになるからね……その時は……。」

    にこりと目を細めたラインハルトの真意も、びくんと肩を跳ねさせ助けを求めるレグルスの視線も、俺は汲んでやることは出来なかった。何故って、2人とも生きているからだ。



    俺は、これから訪れる事象に対してエキドナと仮説を立てなくちゃ、いけないし。他にもやることが、救うべき命のことを考えなくちゃいけない。

    此奴らが今、生きているのならそれでいい。

    心の傷をないがしろにしていい理由はないけど、それで死ぬ奴がいるのなら俺がその場で死んで、戻って、救えばいい。何度でも俺の命を重ねて、誰も死なせないようにすりゃいいだけだ。



    「ス、スバル…僕、いい子だろう?いい子にしているよね。勤勉にキミの為に学び、見識を広げ。力を抑制する僕は、キミに認められて当然だろう……?ねえ、ご褒美が欲しいのだけれど…。」「……え、褒美……?」「嗚呼、そうさ。例えば……僕、キミとお泊り会がしたいな。友人同士が絆を広げるための儀式なんでしょう?僕らにぴったりじゃないか、ねえ…!」

    縋るような言葉も、視線も、俺には伝わらない、分からない。

    「…わるい、今日の夜はエミリアたんと過ごすって約束しているんだ。だから、無理だな。」「…!そ、それなら、明日でも明後日でも…僕は待つよ。だって「レグルス、それ以上彼に無理に頼むのは、善い行いとは言えないかもしれないね。」

    優しく諭しているのに、瞳の奥は冷たい。レグルスは言葉を無くしかたかたと震えていた。何かあるのだろう、ひょっとしたら、夜にキツめの折檻でも受けているのかもしれないけど、俺にとってはどうでも良いことだった。



    エミリアがいる、俺がいる、ベアトリスも、ガーフィールだって!

    レグルスも、ラインハルトも、ここにいる、それ以上に幸せなことなんて、他にあるだろうか。



    胸に下げたネックレスの重さは、きっと幸せの重みだ。

    魔女の言うことを聞いていれば、俺たちは誰も死ぬことはない。



    病んだ笑顔のラインハルトと、怯え切ったレグルスを見つめて、俺は、幸せそうに笑った。

    Tap to full screen .Repost is prohibited
    😭🙏💖💖💖💖💖💖😭😭👏🙏☺☺☺👏😭☺😭🙏😍😍😍☺❤💖😍😭❤❤👏👏👏👏🙏🙏🍆👏👏👏
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works