邦「薫、ちょっといい?」
薫「ん?」
邦「彼女がここに残ることを了承してくれた」
薫「お?」
邦「正式に協力してくれることになったから」
薫「子供産んでくれるってこと?」
邦「……そうだ。謝礼のだいたいの金額も伝えた」
薫「ふーん……。え、てか税理士さんに何て説明すんの?突然赤の他人に大金渡すってなったら怪しまれるだろ」
邦「呪いのことは伏せて何とかするよ」
薫「あ、じゃあさ、弁護士介して慰謝料として支払うのは?俺が彼女を襲ったのは事実だし」
邦「示談でってこと?」
薫「そうそう」
邦「いや、それは………………ありかもしれないな。慰謝料としてなら課税の対象にはならないし……。口止め料としての側面が大きいからゼロでは無いだろうけど」
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