Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    りぼん

    @_816_1114

    ジュン茨/スバ北/茨北斗右固定

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 2

    りぼん

    ☆quiet follow

    周りにめちゃくちゃ質問攻めされて、照れ隠しで「義理です」って答えてたら、ジュンの耳に入って詰められる話。
    ジュン以外は照れ隠しって分かってる。
    愛がめちゃくちゃ重いジュンくんいいよね!

    🍫後日談バレンタインから数日。
    例のチョコについて未だに質問攻めにあっていた。その度に「義理です」と答えた。勿論そんなことあるわけないが。

    今日はEdenでの定例ミーティング。ジュンは前の仕事の都合で遅れるとの事。この3人だけなのも珍しいね
    !と日和が話を切り出した。
    「ねぇ茨、あの日以降ずっとジュンくんニヤニヤしてて困るんだけど、どうにかして欲しいね!」
    「いや、自分に言われても困ります」
    「ふふっ、ジュンとっても嬉しそうだったよね……ねぇ茨?」
    「なんでしょう閣下」
    「ジュンへのチョコレート、義理って言ってるみたいだけど……」
    「本当にわかりやすい照れ隠しだよね!全く、素直になればいいのにね!」
    「……うるさいですよ」

    そんな会話をしていると会議室のドアをノックする音がした。
    「ジュンですか?入っていいですよ」
    「……遅れました」
    「え?ジュンくん??」
    日和が驚いたのも当然、いつもより低い声でしかも顔も強ばっていた。
    荷物を投げ捨て茨の方へ一直線に向かう。
    「えっと?ジュン?座ってもらって……えっ?」
    言い終わる前に肩を掴まれた。
    「茨……オレに渡してくれたの“義理”って本当ですか?」
    「えっ……」
    「オレ、茨の彼氏だと思ってたんですけど違うんですか?他に好きな男でも居るんですか?だったら許さねぇけど」

    「……ねぇ、日和くん。ジュン“義理”を真に受けてる?」
    「そう……みたいだねぇ、張本人が分かってないの最悪だね?」
    小声で話すため近づく凪砂、ジュンは2人の会話が耳に入って居ないようで(小声だから当然なのだが)、茨に詰め寄っている。
    「どうする?助ける?」
    「……ここは2人で解決したほうが誤解解けそうだよね」
    「それもそうだね」
    あまりにも酷かったら助けようね!と凪砂に伝え、元の距離感に戻った。

    「オレのこと好きって言ってくれたの全部嘘だったんですか?ねぇ、茨?オレのこと好き??」
    「ジュン離して」
    「嫌です。離したら逃げるでしょ?好きって言ってくれるまで離しません。あー、義理の遊び相手の男にはそんなこと言えない?」
    「……っ……ジュン!いい加減にしろ!アレが義理なわけないだろ馬鹿!好きなのはジュンだけです!今後一生好きなのはジュンだけ!!いいですか!?」
    「なっ……」
    茨の顔は真っ赤で、気持ちが高揚したからか目に涙を浮かべていた。そんな茨を見て、ジュンは唖然とする。

    「キャー凪砂くん聞いたぁ?“一生好きなのはジュンだけ”だって!」
    「ふふっ、私も聞いたよ。茨って結構大胆なんだね」
    「ちょっとそこ、茶化さないでもらっていいですか?真剣なんですよこっちは……」
    「それは分かってるね!ジュンくんも落ち着いた?無闇矢鱈に恋人を疑うなんて悪い日和!はい、そこに座る!」
    日和は自分の目の前にジュンを座らせる。
    「ごめんね、ジュン。ちょっと分かりにくいと思うけど、茨なりの照れ隠しなんだ。大丈夫、茨はちゃんとジュンのこと愛しているよ」
    「そうそう!あのチョコのためぼくたちかなり付き合わされたんだからね?」
    「私は、チョコレートが沢山食べられて楽しかったよ」
    凪砂は2人に優しく微笑みかける。
    「ジュン……分かりましたか?」
    「はっ……はぁい」
    「全く、後できちんと話しましょう?今は一旦ミーティングです」
    茨は仕切り直しをし、何事も無かったかのようにミーティングが始まった。

    その日の夜のことはまた別のお話。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works