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    ※RBBとTBが普通のマンション的な部屋に同棲している謎世界線の話です。深く考えないでください。

    【RBB×TB】ち○かわさん「ちょっと、お話したいことがあります」
     テクノブレイクが見たことのないくらい深刻な顔をしてそう言った。
     いつも語尾に「♡」を付けて話しているような人が、えらく思い詰めた様子をしていてラップバトルブレイクも真剣に話を聞こうと姿勢を正す。
    「な、なんでしょうか」
    「えと……っ、あの」
     本題になかなか切り出さず、言おうか言うまいか迷っているように見える。
     そんなに大事な話なんだろうか。いや、この様子からしてタダ事ではない。
     もしかして、自分が何かしてしまったのだろうか。そう思うと変な汗がじっとりと出てきた。
     なにせこの男、いつもテクノブレイクに散々振り回され苦労をしているがなんやかんやと許してしまう甘い男で、つまりはそれくらいにはテクノブレイクを想っているのだ。だから、正直何か不快を与えてしまったり、それどころか本気で嫌われてしまったり、と考えると気が気ではない。
     そんなラップバトルブレイクを余所にテクノブレイクは何かをゴソゴソと取り出してテーブルの上に置いた。

    ――ち○かわの付いたヘアピン。
    「実は、今までちい○わさんだと思っていた子がち○かわさんじゃ無かったんです」
    「……は?」
     とても間抜けな声だった。
    「このよく喋る猫みたいな子がちいかわさんだと思っていたのですがこれはどうやらハ○ワレさんと言うらしくて、じゃあこの子ってなんて言うんだろうって思ってたらこっちが……」
     必死に話すテクノブレイクは今までの勘違いに少し落ち込んでいるようにも見える。そんな様子をほぼ放心状態でラップバトルブレイクは見ていた。
     え、そんな深刻に話すことですか?と言うより今までも割とキャラクターの名前知らないけど可愛いから好きみたいな理由でよくわからないぬいぐるみとか集めてましたし……と、ラップバトルブレイクの目が段々と死んでいく。
    「ちゃんと聞いてますか」
     またこんなことで振り回されてしまった。いや、本人にしてみれば本当に真面目に話しているのだろうけれど。
    「聞いていますよ……というかすみません、知っていました」
    「な知っていたんですか」
     テクノブレイクは驚愕の表情をして、怒ったようにムッとラップバトルブレイクを見る。
    「なんで教えてくれなかったんですか~」
     そんな表情も、どこか可愛らしく見えてしまうからこの人も、この感情もずるいものだ。
    「すみません、つい」
     ラップバトルブレイクは、少し自嘲気味に、それでも楽しそうに笑った。
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