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    Donkanha_kawaii

    @Donkanha_kawaii

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    ほぼ会話文
    漫画にしたい n番煎じの両想いハッピーエンド

    両手で数えられないほど身体重ねてきたあたりで、桐はいまだに若干抵抗がある様子なんで
    「…まだ生娘ぶっとるんか?」と煽る真
    「あんたが悪いんだろ…」
    「何がや」
    「……」
    それきり黙りこくった桐をいつも通り、丁寧な前戯と愛撫でめちゃくちゃ甘々にでろでろに抱き潰す真。それとは裏腹に、恋人のような囁き合いが紡がれることはなく、荒い息遣いと水音のみが響くのが常。

    いつもはヤった後落ち着いたらピロートークも馬鹿らしく、お互いそそくさとすぐ解散する。でも今回は気まぐれに、聞こえてるかも怪しいほど蕩け切った桐に問いかける真。
    「…わしのどこが悪かったんや、桐生チャン」
    「……。…だ」
    「なんや、トんでなかったんか」
    「ぜんぶ…全部だ。全部あんたがわるい…」
    「はぁ?」
    子供じみた言い返しをする桐生に拍子抜けして、つい間の抜けた声が出る。次いで、ふつふつと苛立ってくる。好かれなくても良いが、嫌われるのは嫌だった。むしろ、行くあてを失った最後に、…
    「ほうか、わしの悪いとこ、ひとつひとつ言うてみぃ」
    調子のいい煽り文句にすら、桐生は噛み付く余裕もないようで。息を整えて、独り言のように呟き始める。
    「…そうだな、キスが乱暴だ。そのくせ…女みたいに抱きやがる」
    「嫌なんか」
    「…いや…だが…」
    「……」
    「…勘違いしそうになる」
    それが目的やろが!!!居場所はここや、勘違いすればええんや!!
    身体を焼くような熱を覚える。怒りか、愛か、わからなかった。声にならない熱を、再び龍に埋め込んだ。

    一晩を過ごしたくせに、言葉を交わしたのは何時間前だったか。やることやった後は朝日が昇る前に、いつも通り淡々と部屋を出る準備をするはずだった。身体の熱はとうに覚めていたが、頭の中は絡み合い、腑に落ちない。この龍は、がんじがらめに縛りつけても、するりと抜け出てしまうのだ。それが今日は、いや…ずっと前から、最初から、許せなかった。
    起き上がりシャワーに向かおうとする桐生に、背を向けたまま言う真。龍を睨め付け、逃さんとする般若がいる。
    「…桐生チャン、その…」
    「後は、言いたいことが山ほどあるくせに、言わねえところだ」
    「っ!?…な……」
    さっきの話が続いていたのは、己の中だけでなかった。驚いて振り返ると、思ったよりもずっと近くにその顔がある。
    「ヤってる時のあんたの目は“悪くない”ぜ」
    桐生なりの意趣返しだ。
    「だが、たまには口からも聞きてえもんだな」
    「…いくらでも聞かせたるわ」
    いつもよりずっと甘く、恋人同士のように唇を重ねる。
    龍と般若は、睨み合いをやめた。
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