先輩の苦悩「リケーレ先輩!書類のチェックお願いします」
「ん、どれどれ……うん、何も問題はなさそうだな。OKだぜ」
「ありがとうございます!」
「ちょうどお昼時だし、一緒に飯でも行くか」
「いいんですか?是非!」
◯◯商事に勤めるこの二人、先輩後輩という仲ではあるが社内では付き合っているのでは?と噂されることもありその度に名前は否定するが、何故かリケーレのほうは毎度満更でもなさそうにそう見えるか?と嬉しそうに聞き返す。つまり先輩である彼のただの一方通行である。
今日もこうして彼女にとっていい先輩であり続けるリケーレはご飯を奢り名前の信頼度を上げようと健気に頑張ってはいるが、中々それ以上の関係に持ち込めないのがむず痒くなってきていた。
888