レベル1「三眼五顕仙人、魈。召喚に応じ参上」
「魈~~!」
「旅人、世話になる」
何度星に願ったことか。やっとのことで空が黄金に染まり、目の前には待ち望んでいた護法夜叉・魈が目の前に現れたのだ。
「鍾離先生に来てもらった甲斐があったよ~!」
「鍾離様……?」
「久しいな、魈。旅人に頼まれ銅雀の寺まで赴き祈りの真似事などしてみたのだが、うまくいったようだ。共に旅が出来るのを喜ばしく思うぞ。俺もしばし同行しよう」
「な……鍾離様に願われてしまえば、来ない訳にはいきません。よろしくお願いします」
魈は鍾離に深々と頭を下げ、新米の長槍を地面に突き立てていた。
……ところで、魈に会うのは久しぶりであったのだが、魈はこんなに幼い顔立ちだったのかと思う程、目の前の仙人のほっぺはまろみを帯びていた。確か、身長もそこまで変わらなかったはずだったと記憶していたが、どう見ても自分よりも小さく、パイモンと同じくらいに見える。
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