ラファウ先生とバデー二さん美しい人を見つけた
神の啓示だろうか?
この世の存在か否か
透明な薔薇のように
貴方を天に沈めたい
粉々にしてあげよう
自尊心を取り除いて
抵抗など無駄だとね
「静かに」
誰も居ない教会で行われているのは誰にも見られてはならない。僕だけが許される行為。神は決してお許しにはならないだろう。天国か地獄かなんて関係ない。今、この時が大事なのだ。鐘の音が鳴り響く教会で交わすのだ。この真夜中に。永遠の愛を。
「離せ!」
「バデーニさん。僕を拒絶しないで」
「は?いきなり襲ってくる奴があるか!」
「襲わなければ許容範囲なんですか?」
「例え話を真に受けるな。どけ」
バデーニさんの背中が床に触れている。いい気味だ。このまま磔にしてやろうか?愛しい僕のメシア。
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