この後、カカシが忍たまの世界にトリップしてしまうのがIFストーリー「……冗談だろ」
「ッ~~、私がこんなこと冗談で言うと思うッ!?」
つい口から出た言葉は紅の怒りを買ってしまったようで。散々泣いた後なのか、赤く擦れた目尻をキッ! と吊り上げ、オレを睨みつけてくる。
如何なる時でも冷静を装っている紅にしては珍しく怒りの感情を全面に出している。
しかし今回に限っては、紅がこうも取り乱すのも分かる。いや取り乱さないほうが無理な話だ。
なんだってオレたちがガキの頃からつるんでいて、ついこの間も「また一緒にご飯行きましょうね」と約束を取り付けていたあいつが死んだ……、いや殺されただなんて。
まるで信じられない。
「……悪い」
「あッ……、いいえ、私の方こそ。私も初めて聞いた時は信じられなかったのに。声を上げてしまってごめんなさい。まだ混乱してて」
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