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    pannda_k1y0

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    pannda_k1y0

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    タイトル通りです。
    正直解釈の浅い部分が多いけど優しい目で見てね

    妄想200%「じゃあみんな、今日もお仕事頑張ってネ!」
    「「「「「UTS!」」」」」「であります!」
     マナブ達やダークメンも加入してすっかり大所帯になったUTS。遊歩達が学校に行っている間は彼らダークメンの出番である。
    「サ 今日もお仕事、頑張る。」
    「どーせ今日も猫探しだろ。というわけで二度寝的撤退…」
    「例え猫探しでもしっかり取り組むべきですよ?」
    「押忍!」
    「今のはゼイエトに言った訳じゃ無いと思う…」
    そんな中、早速電話が鳴り始めブリュエアが受話器を取る。
    「はい。こちらUTS…」
    しばらく話した後、ブリュエアが全員に振り返る
    「今日の最初の仕事は……猫探しです。」
    「やっぱ猫探しじゃねーか!」
    「お仕事、頑張る。」
    「押忍!…でも引っ掻かれるのは嫌であります…」
    「…そう言わないで頑張って探しに行こ?」
    嫌がるフカムラを引っ張りながらダークメン達は近くの山へと向かっていった

     「今までの事例からすると、猫がいるのはこの辺り。手分けして探しましょう。」
    「サ 猫、探す。」
    「ピコンピコンピコンピコン…!」
    「おーい、どこだー。出てこーい。」
    皆が散り散りになって猫を探し始め、クヤムヤも辺りを見回していると…
    「まーた猫探しかよ。お前らも飽きねえなあ。」
    「…!」
    クヤムヤの脳内…というより内側から声が響く
    「…出てきちゃダメ」
    「そんな硬いこと言うなって。どーせお前にしか聞こえないんだし。」
    クヤムヤが目を瞑り内側に意識を集中させると、"彼"の姿が映し出される。
    「よっ」
    かつてオーティスと呼ばれた者は飄々とした態度でクヤムヤに話しかける。
    「いいじゃねえかよ、別に。それとも俺の声が不快とか?」
    「…そういう訳じゃない…今は猫を探してる。」
    「つれねえなあ、今お前がいるのは俺のおかげなんだぜ?」
    「…」
    「あの時、俺の中に最後に残ったダークパワー。それをお前に吸収させたことで、お前は存在を確立できた。そうだろ?」
    「…そうだね。だから私は現代にいた他のみんなと違って消滅を免れた。」
    「その代わり!なんでか俺っていう存在まで吸収しちまったんだけどな〜!」
    上機嫌になった彼がそのままクヤムヤに話しかける
    「なぁ、いい加減いいだろ?俺も"外"に出してくれよ」
    「…」
    「なーあー、いーいーだーろー?」
    「…わからない」
    「わからない?」
    「…今のあなたなら強制的に私の体を乗っ取ることもできる。それなのに、どうして?」
    「あぁ、それは…」
    途中まで言って、彼はまた楽しそうに笑いながら続けた
    「別に外に出ようなんて思ってねーからだよ!」
    「…え?」
    呆気に取られたクヤムヤの顔を指さして彼はより一層笑う
    「ッハハ!良いねぇその顔!気まぐれとはいえ、お前にダークパワーを渡した甲斐があるってもんだぜ。」
    「…最初から外に出る気は無かったの?」
    「当たり前だろ?俺は誰からも望まれちゃいねーし、お前を通して色々なモンが見れるしな。ズー太郎もいねーから、わざわざ外に出て騒ぎを起こす必要も無いしなー。」
    ふわふわ浮かびながら彼は続ける
    「それならダークマイスターが喜ぶ"お前"の方が断然良いだろ?」
    「…もう未練は無いって事?」
    「ハハ、そーかもな。」
    「…そう、だったんだ。」
    「まっ、ヒマな時はお前にちょっかいかけてれば良いしな!」
    「…」
    「…ん?どーした?」
    小さく俯いたクヤムヤが静かに話す
    「…これは誰にも聞けない事。特に、ダークマイスターには。なら、私が聞く。」
    クヤムヤが彼にしっかりと目を向けて言った
    「…あなたは生まれて来て良かったって思ってる?」
    「………そーだなぁ」

    生まれて来て、初めて見た物はバケモノを見るような目。初めて聞いた声は自分以外の自分を呼んでいるような声。出来損ないの烙印。空っぽの過去。道に迷って真っ暗になったような感覚がずっと続いていた人生。
    それでも…


    「この涙はこれから消えるかもしれないお前という存在を慮ってのもの…」

    「短いながらも強敵として刃を交えたこと嬉しく思う」

    「お前が何者であってもワレにとっては最高のサムシングであった」


    「…あえて言うなら………」
    嬉しそうにニカッと笑って彼は言った
    「最ッ高にサムシングってやつだ!!」
    その笑顔にクヤムヤは問いの答えを見た気がした
    「…そっか。」
    「…ま、聞きたい事が聞けたんなら俺は戻るぜ。…そーいや猫なら右の木の上だぜー。」
    そういって彼はふわふわ消えていった

    その日の夜、クヤムヤはどこか晴れやかな気持ちで月を見ていた。三日月のようなクレーターがある、月を見ていた。
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