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    POI11504426

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    自己満ド捏造タコニックのお話

    これはとあるメカニックと蛸のお話です。

    「ん"〜〜〜〜、今日の任務終わった〜〜〜」
    ぼふ、と基地に置かれたソファーに腰を下ろす。今日の任務も順調に出来たしスムーズに終える事ができた。
    「さてさて、報告書報告書…」
    任務が終わった後にはヒーロー協会の上層部の人たちに報告書を書かなければならない。この作業がなんだかんだ一番面倒かもしれない
    「………(カリカリ)」
    いつも報告書を書くときに自分はちゃんと出来ていただろうか。とか、次はどうすれば自分の欠点を見つけられるだろうか。などを考えている。そうすれば次の反省に活かせるし、実際に実行して上手くいけばモチベーションにも繋がる。実にいい事だ
    「うん、こんなもんかな。よし、これをまとめて……」
    「ライ」
    「わあっっっ!?!?」
    「うっっせぇなぁ、そんなでかい声出すなよ」
    「あぁ、ごめんごめん…ロウは?今任務帰り?」
    「そ、ちょっとヒーロー協会に伝える事があるからまた出てくけどな」
    「そ、わかった。いってらっしゃい」
    ___小柳ロウ 魔を裂き、妖を切る剣士。そして"白狼"と呼ばれている。歴史と文化を重んじ、魔術、妖術を使う者が多いこの西の地域においても、ずば抜けて強い人物と言っても過言ではない。自分も早く認めてもらえるようにもっと鍛錬を重ねないと
    「…うん、記入漏れとかも無いし、大丈夫かな」
    あ、さっきロウにこれをついでに届けてもらえればよかった…
    ______ズル____ず__
    「?」
    なんの音?

    __ズル…ズル…__ベチャ_____

    何かが床を這うような音…いや、濡れた何かが床を這っているのか?
    「……」
    おもむろに近くに置いておいた自分のハンマーを手に取る。
    ___ズル…___
    「あ、ライじゃないですか〜。ただいま帰りました〜」
    「え、あ、星導…?」
    星導、帰ってきてたんだ…でも、なんで変身した姿のままなんだ?それになんだか、様子がおかしいような…
    「おかえり星導。なんで変身したままなの?」
    落ち着いて疑問を投げかける
    「ああ、これですか?なんか戻らなくて、ふふ、でも大丈夫ですよ。特に問題はないので」
    「あぁ、そう……でも、なんかあったら言ってね。すぐ協会に言って…」
    __ヒュンッ__
    やはりそうくるか、と思ったが遅かった
    「んなッ…!」
    触手の速度が洒落にならないぐらいに速い。
    「ッ……う、くそっ……!」
    駄目だ、ふりほどけない。それもそうか、本来のタコってめちゃくちゃ力持ちって言うし…!
    「んぐッ!?」
    ぬる、と触手が口に入ってきた。声を出させないためなのか…?くそ、ずる賢いのは星導の性格そのままなのが余計に面倒くさい…!
    「ぁ~、だいじョあぶですよ、こゎくないですから。ね?だからいい子でいテくださいね。」
    やっぱり変だ。一体星導に何が…それとも単純に暴走しているだけ?だとしたら止められるの、小柳ぐらいしかないんだけど…!!
    「ョ~しよし、そのままでいてくだいね、あァ、暴れないで。ちょっとだけです。少し、見ててもらうだけでいいですから」
    なんだ。どういう…
    「!!!」
    ああ、クソッ、こいつ、本当に悪趣味…!
    「ん"、ンッ……んぐッ…、!」
    まずい、あれは、みちゃだめなやつだ。あれを見たら絶対に戻れなくなる。正直を失うどころじゃなくなる。
    「ちゃんと見て、俺を見てください、ね?」
    ずっと俺と目を合わせようとしてくる。いいや、無理だ。あんなものを見たら、絶対に…
    「ライ」
    ぬるぬるとした触手が服の中にまで入ってきた
    「ん、ッ、」
    ピク、と体がわずかに反応してしまった。と同時に星導の顔がずい、と鼻先まで近づいてきた
    「どゥですか?ねぇ、どこがいいんですか?教えてください。俺はあなたを受け入れたいだけデすから。ね?」
    「……ッ!」
    怖いとすら感じてしまう。どうして、いつも一緒にいるはずなのに。そう思いながら瞼をぎゅっと閉じる
    「………」
    一瞬の沈黙が走る
    「じゃあ少しやり方を変えましょうか」
    そう言うと口に入れていた触手が抜かれた。口の中がべちゃべちゃする…
    「ん、ぅ…けほッ、」
    ずっと口を塞がれていたから若干苦しい。呼吸を整えたい。けど油断もできない。この状況をなんとかしないと…
    「~🎶」
    何か機嫌がいいようだ。なんだ、何をするつもりでいるんだ
    と思ったら頬に指の当たる感触がある。次の瞬間に唇に何か柔らかいものが当たった
    「…ん…?」
    え、まって、これ、嘘。まさか
    「ちょ、」
    この事実はあたりにも自分に対しての刺激が強すぎる。何か言わなければ
    「ストップ!!」
    大きな声を出すと共に反射で閉じていた瞳も開けてしまった
    「何して、る………」
    しまった、開けてしまった。と思ったがもう遅かった
    「や〜ぃ、引っかかった。」
    目が、あってしまった。その、何もかもを引き込むような、真っ黒で、青くて、それで、それ、でそれで…
    「    あ    」



    『ようこそ、俺の宇宙、思う存分堪能してくだいね』


    そう聞こえた気が、した


    _____________________

    ああ、もう、何もかもがめちゃくちゃのぐちゃぐちゃ。もう見たくないのに、なのに、離してくれない。離そうとも、してくれない

    「あ"、あぁ"っ!いや、いやだ!やめて、やめてやめてやめて"!!もぅ"ッ、もう、むり、もう、みた"くなぃ"!」
    まるで子供のように、嫌なことを全力で嫌がる子供のように喚いている。そうでもしないと正気をたもてない。いや、もう正気なんてとっくにないのかも
    「うんうん、そうですね。大丈夫大丈夫。こわくない、こわくない」
    優しい声が頭に響く。
    「は____ッ、ぁ、あ"…ッ………」
    しこうが、まずい、あたまが、まわらない
    「ほら、もうすぐですよ。大丈夫、辛いのもあと少しで終わります。これがおわったら、嫌なこともぜーんぶ忘れられますから。そうしたら俺と一つになりましょう。嫌なことも、辛いことだって、全部なくなる。忘れられる」
    「ぜ…………、、ん、ぶ………」
    わすれられる…?

    忘れられたなら、どれほど良かったんだろう。
     自分が、ヒーローとして活動をし始めたばかりの頃、周りの人3人に比べて自分がどれだけ無力だったか。
     はじめて、初めて人を助けられなかった時の絶望感。そして、残された家族のあの声と、あの表情。今でも脳裏に焼きついて離れない。忘れてはいけないのに、心のどこかでは必死に忘れようとしていたあの時の事も。

    _______ああ、もう、いいや
     




    オチないとかまじ?











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