下書き「紫鸞殿、少しいいだろうか?」
「…ん?…あぁ郭嘉か、大丈夫だ」
先程まで寝ていたのだろう、少し反応が遅れながらも返事をしてくれた
そして先程元化殿に聞いた話を彼に言った
わざわざ死が近いなんて事は言わない、けれど感謝や怒りは伝えなければと思った
「元化殿から聞いたよ、まずはありがとう…と言うべきかな?」
「……感謝される事なんて…」
「分かってるのに誤魔化すのかい?こう見えて私は怒っているんだよ?自分の命を差し出すなんて…貴方は必要なんだ、太平の要なのはもちろんだけれど、その武にだっていつも助けられてるし、相談に乗ってもらっている者達も多いだろう…多くの人に必要とされてるのに……」
「それは郭嘉も同じだ、大切な軍師だ」
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