真夜中の森で君を覗く人どさっ。
フェイクは誰も見えないような暗い場所で今日始末した黒い袋を捨てにきた。
(はぁ。勢いで相手を殺しちまったがつまんねぇな…)
重いため息を吐いたあと、この場を離れようとする。そもそも元々勢いよく女だと勘違いして絡んできては近づいてきたのが悪いのだと言い聞かせて帽子の面を押さえつけた。するとかさりと背後の低木が揺れるような音がした。
「、なんだ…?」
今の時間、どんな動物も人間も寝てる時間帯なのに物音がするのもやけにおかしい。ゆっくりと音のした方へ近づくとガサリ。と片目を隠した少女?少年?どっちともつかずの顔立ちの人間が顔を出した。
「おやおやぁ息も殺していたはずだが私とした失態が…バレt」
ゴッ、すぐに相手の首を掴みゆっくりと力を加えていく。
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