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    ottotto503

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    ottotto503

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    エドウィン 酔ってる

    ##エドウィン

    火照ったほっぺたに当たる、ちょっぴり冷たい夜風が気持ちいい。
    だけどその反面、どうかこの心のポカポカを、まだ冷やさないでと思ってしまう。
    あたしはともかく、隣にいる人はちょっとやそっとの風で無自覚に我にかえってしまいそうだから。

    恋人つなぎをしている方の手の温度だけが上っていく。きっと違うはずの二人の体の温度が混ざり合っていく。
    目の前がぼやぼやするのは、いつもより多くお酒を飲んでしまったから。隣の人の表情が柔らかいのは、そんなあたしよりも多くお酒を飲んでいたから。
    二人ともまっすぐ歩けなくて、30歩に一度ぐらい、お互いにぶつかる。よろけるけれど、しっかり手を握っているから大丈夫。
    こっちを見て欲しくて見上げれば、エドもあたしを見る。えへへと笑えば、いつものように照れてそっぽを向くこともなく、嬉しそうにちょっとだけ微笑んでくれる。



    「酔ってんなあ」
    「えへへへ〜…エドも鼻の頭赤いよ」
    「寒いからだこれは」



    このこの〜、なんて言いながらエドの鼻の頭をつんつんと突く。
    鬱陶しそうな顔をしながらも、エドはあたしの手を離さないし、見捨てない。

    ねえ、どこに行こうか。
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    ottotto503

    DONEはつこい 無印ED後?何事もなかったかのように服を纏い直して、何事もなかったかのように呼吸を整える。月さえどこかに隠れた真夜中、ひっそり元通りの姿に戻っていく私の様子を、彼は服も纏わずベッドに腰掛け黙ったまま見つめている。

    ここで眠ってもいい? 朝まで一緒にいたいの。一緒に過ごしていたこと、ばれてしまっていいんだよ。悪いことは何もしていないのだから。

    頭の中で暴れ、駄々をこねる本音に蓋をして、元に戻った私は彼を振り返る。彼は「戻る準備」のできた私を、私とおんなじ作り笑顔で出見送る。

    「……じゃあ戻るね」
    「…ああ」

    引き止めて。せめてもう少しだけ一緒にいようよ。お日様が目を覚ます前には戻るから、それまで隣でまどろみを感じさせて。

    かちこちの笑顔を構成するわがまま。戻ると言いつつ部屋の出口を振り返れないことが、その強さを物語る。

    彼の目を見る。彼は私の目を見てる。言葉で表現するのが下手な私たちは、視線で気持ちをやり取りする。受け取る気持ちが、受け取る想いが、正しいのかどうかもわからないまま。

    このままだと本当に、時間が止まって動かない。お月様も眠れないし、太陽は朝を連れてこれない。小さなため息と 1050