ハートの日【ハートの可視化!?】〜8月誕生日を迎える彼ら〜
それは突然のことだった。いつものように皇水希は選手たちのデータをタブレットで見ながらトレーニングルームへと続く廊下を歩いていると何かが足に当たった。なんだろうかと無機質な床に視線を向けると、そこには大小様々なハートが転がっていた。なぜ?全く理解ができないでいると同じくマネージャーの熊沢珠梓亜が慌てた様子でこちらに走ってきて、そのハートたちを素早く抱える。
「おはよう、珠s……「お願い、絶対アイツにだけは言わないで!」……亜。えっと、これのこと?」
顔を赤くしてそういう彼女の行動からしてこのハートのことだろう。というかこれは彼女のものだったんだ、確かに色味が彼女のイメージカラーと似ている。じっとハートを見ているとポコっと小さなハートがでてきた。
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