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    Lien0725

    @Lien0725
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    Lien0725

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    🎥DP夢。
    DPが酔った🌸を介抱しに来る話。ニポンジン🌸。

    「ハァイ、おチビちゃん。もうネンネのお時間でちゅよ」
     ぎしり。レザーの軋む音をさせながら、赤い男――デッドプールは、🌸の隣に顔を覗かせた。

     なんとなく、一人で呑みたい気分だった。普段は行かないような店に、少しだけ背伸びをして入ってみた。吞んでみたかった酒やカクテルをチビリチビリと呑んでは、また新しいものを注文し。そうして、気をつけながら呑んでいるつもりの、ただの酔っ払いが出来上がった。
     そんな🌸を迎えに来たのは、仕事帰りのデッドプール。実に簡単な仕事であった為、対して汚れることもないままやって来たのである。ウキウキと🌸の家でインターホンを押すも反応はなく。トークアプリで訪ねてみれば、居場所はわかった。だが、まさか酩酊するほどに呑んでいるとは。
    「え~~もぉそんなじかぁん?」
     アルコールの回った赤い顔。呂律はたどたどしく、目はぼんやりとしている。ゆっくり、ゆらゆらと不安定に身体が揺れていた。
    「あ~~~らあらあらあらぁ!まるでどっかの喉カラカラのクズリちゃんみたいじゃない!おいバーテン!いや店主か?もうこの際バイトでもいい!そこのアンタ、そうお前!水を一杯くれ。そしたらチェックだ」
     デッドプールは困り顔の店員に向かって人差し指でバツを作り、🌸のポケットをまさぐる。開いてみると決して少額ではない、何枚もの紙幣が入っていた。
    「うんうんわかるよ、いざお会計って時にお金足りない!とか財布忘れてた!とか怖いもんな、アンタっていっつもお店入る前に財布の中身確認するし、夢に出るタイプだろ。でもな、こういう場所には一人で来ちゃ駄目だぜ。酔いつぶれた後に!悪いやつにスッカラカンにされたらどうすんの!」
    「うぅるさぃ・・・・・・」
     デッドプールの半身へ、頭をもたれかからせていた🌸がむずがるように唸った。もう殆ど目は閉じていて、眠気に辛うじて負けていない状態だろう。照明が眩しいのか、胸板にぐりぐりと顔を押し付けた。
    「あぁごめんなさいね、ちょっと熱くなっちゃった」
    「ん”~~~~・・・・・・」
     カウンターにコトリと、水の入ったコップが置かれた。
    「ありがとね、はいおチビちゃ~ん、これ飲んだら帰りまちょうね~」
     首の後ろを支え、口にコップをつけて傾ける。案外すんなりと喉が上下し、あっいう間に水は消えた。
     それを確認してか、店員はコップを回収すると、替わりに紙を置いた。
    「どれどれ・・・・・・ってま~~、こんなに呑んじゃって。ローたんじゃないんだからセーブしなさいよね」
     差し出された紙面の酒の数に呆れながら、デッドプールは紙幣をカウンターへ叩きつけた。

    「あ”~もうほら、たっちして」
     バーを出て、少し進んだ路地。腰を支えられて歩いたはいいものの、ついに🌸は座り込んでしまった。デッドプールは脇を抱え、ぐでぐでに酔った🌸を立たせようとする。少し前に同じような事をしたなあ。脳裏にアル中クズリを思い浮かべながら、デッドプールは🌸を立たせようとした。だが悲しいかな、それでも🌸は立ちません。
    「やだ~・・・・・・おんぶして・・・・・・」
    「も~!こんな時ばっかり可愛くオネダリするんだから!」
    「だめえ・・・・・・?」
    「いいよ!!」
     即答である。

     酔いで高まった体温が、後ろから背中を暖める。あまり力の入っていない腕がバックハグのように首に周り、ずり落ちないようにとより一層、しっかりと足を抱えた。
     背の刀を留めるベルトは今は外され、🌸の足を抱える左腕に巻き付けられている
     点在する街灯がスポットライトのように歩道を照らした。
    「はー、もう、ほんっと俺ちゃんじゃなかったら置いていかれてるからな!?」
    「んーーー・・・・・・」
    「おねむでちゅか~?いいか?よく聞けよ🌸。特別に俺ちゃんの背中でおねんねしてもいいけどな、おねしょは勘弁だぜ。いやアンタのなら・・・・・・って、おっと、この夢小説は全年齢版だったな。これ以上はお口ミッフィー、だ」
     一体誰に向かって言っているというのだ。
    「そりゃあ画面の向こうのオタ共に決まってんだろ」
    「うぇ~どぉ?」
    「なぁに?おチビちゃん」
     少し振り返れば、潤んだ目で🌸がデッドプールを見つめていた。おっと、これはもしやロマンスの予感――
    「といれ」
    「クソッ!この作者ほんッとセンスねえな!!どうせハイスクール卒業まで低レベルの下ネタで笑ってたタイプだろ!そうやってすぐギャグに走らせようとする悪癖やめろよ!」
     だって・・・・・・。
    「お前の実力不足をごまかすな!もっとさあ、良い感じの雰囲気でイチャイチャする話にしてくれよ!これじゃ俺ただ酔っ払いを連れ帰るだけに終わっちまう!さっきまでいい雰囲気だっただろ!?ほら早くストーリーの軌道をもど」
    「ね~もれそう~!」
     🌸はぐずるような声でじたばたと足を揺らす。それはタイムリミットを表すかのようだった。
    「ああもうちょっと待って!」

     ・・・・・・結果として、🌸の人としての尊厳は守られ、デッドプールの背中の乾きも守られた。

     翌朝。

    「あっっだまいだい・・・・・・」
     ベッドの上にて、🌸は激しい頭の痛みに苦しんでいた。
    「う”う”」
     倦怠感と頭痛に堪え、縋るように枕を握り締めた。
    「お目覚め?お姫様」
     ぐらつく視界を上げると、見慣れた自宅の室内。そして目の前では、デッドプールが手枕で横になっていた。どこかくたびれたように見えるのは気のせいだろうか。
     原因は昨夜の🌸にしがみつかれ、添い寝を強制されたからである。
    「ウェイ・・・・・・オ”エ」
    「おいおいおいお漏らし阻止したのに今度はゲロか!?あ出ない?そうだよな昨日あれだけ吐いたからな!いいか動くなよ今いいもん持ってくるから」
     デッドプールは慌ててベッドから降り、キッチンへ駆けていく。ぐらぐら揺れる感覚にぎゅっと目を瞑り、吐き気に必死に耐えた。
     どれほど経っただろうか。デッドプールはいそいそと戻って来た。
    「起きれそう?」
    「あ”----・・・・・・ちょっと・・・・・・待って」
     のそり、のそりと上体を起こし、枕に背を乗せる。
     つい、と目の前にグラスが出された。
    「?・・・・・・なにこれ」
     グラスの底には、茶色とオレンジに赤。粉のような物が見えた。
    「プレーリーオイスター。生卵と、ウスターソースとケチャップにビネガー、胡椒を一振り」
     グラスを揺らすと、卵黄がぐるりと回った。
    「日本以外の生卵はちょっと・・・・・・」
    「言うと思ったよコンチクショウ」
     実を言うと半分嫌がらせであった。
     デッドプールはマスクをずり上げると、ヤケクソのようにプレーリーオイスターを流し込んだ。顔をしかめて飲み下しながら、代わりだと言わんばかりにもう片手のコップを突き出す。今度は水だ。
    「ぁ”りがと」
     🌸は掠れたままの喉で礼を述べた。
     コク、コク、と冷たい水を飲み干していく。乾いた身体に染み込むようで、生き返るような心地だった。
    「ねえ」
    「ん?」
     段々クリアになってきた頭で、🌸はデッドプールに尋ねた。
    「もしかしなくても、そのー・・・・・・昨日めちゃくちゃ迷惑かけた?」
    「それはもう」
    「うわーーーーー・・・・・・」
     🌸は起こしていた頭をぼすんと枕に落とした。呑み始めてぼんやりしてきた後から、すっかり記憶がない。
    「まず謝るわ、ごめん」
     両手で顔を覆い、🌸は力なく言う。いい歳して恥ずかしいことをしてしまった!
    「本当に大変だったんだぜ?これに懲りたら一人で行くのはやめな。どうしてもって言うなら、俺かおじいちゃんについてきてもらえよ。いやおじいちゃんも酔いつぶれちゃ俺の仕事が増えるな、俺に頼んでくれ」
    「30代が見えてきた歳なのに?」
    「なのに、酔いつぶれるようじゃあな」
     正論をぶつけられて、ぐうの音も出ない。罰だと言わんばかりに鼻を摘まみグイグイ引っ張られ「いだいいだい」と抗議する。
    「マジでごめん・・・・・・」
     一体どれほどの恥を晒してきたのだろう、そう考えるだけで暴れたくなるような心地だ。
    「いーって、反省したんなら。ン~🌸たんはいいこでちゅね~どっかのアル中とは大違い」
     肩を抱いて頭を寄せ合う。完全に赤ん坊扱いだ。
    「ママかよ」
    「あら🌸ちゃんママが恋しいの?ママになってあげよっか?」
     朝から茶番をする程度には、機嫌は悪くないらしい。
    「いらない・・・・・・」
    「今ならおっぱいもついてくるけど?」
    「キモ」
    「おい傷つくぞ!」

     こうして、何でもないようなことをだらだら喋っては遅い朝食をとり。ゆっくりと、いつもの日常へと戻って行った。

    「・・・・・・は?オチは?無いこの夢小説は突発的に書いたものだから俺ちゃんと🌸のイチャイチャはほのぼのお家デートはおいふざけんなクソ作者聞いてんのかおい」

     おしまい。
    「何がおしまいだコノヤロー」
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