とてもハンターとは思えない※キャプション読んでね
クルル……キュウ…クルルル…
切なそうに、少し離れたところからこちらを見て可愛らしい鳥のような鳴き声をあげ続けているのは、ハンター「悪夢」。私の片割れでもある存在。
そして今は試合中である。
私はそのハンターの目の前で解読を続けている。
悪夢はそんな私を見ても殴ることなく、変わらず鳴き続ける。まるで親を呼ぶかのように。
なぜこんな状況になったのか。
単刀直入に言うと、この悪夢は生まれたてなのである。まだステージどころか、自分の使える能力すら把握しきれていない。さらにステージはみんなが嫌いであろう「ホワイトサンド精神病院」だ。
あまりにも長すぎる先の見えない廊下に、独りでに激しく叩かれるドア、勝手に鳴り続けるピアノ…
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