現パロ ぐだンド(未完)俺には恋人がいる。有名な会社の社長で金持ち。その人に仕事をするなと言われてしまったので仕事は辞めた。散々、言い合いっこはしたけど。
恋人の名前はインドラ・マガヴァーン。人気モデルのアルジュナの父としても有名な人。
俺は敬意を込めてインドラ様と呼ぶ。
俺とインドラ様が出会った頃、インドラ様は既に精神を病んでいた。
初めて出会ったのは俺が働いていた精神科。
カルデアの記憶はあったから、すぐにインドラ神だと気づいた。
付き添いの人に肩を撫でられながら待機室で待機していたのを覚えている。
俺の知っているインドラ神は精神を病むような方ではない。理由は分からない。話してくれなかったから。
俺はカウンセリングを仕事にしていた。
だから、奇跡的にインドラ様を受け持つことが出来た。色々と話を聞いた。
両親とは縁を切っている、息子とは疎遠。
息子は2人居て、妻とは死別。現在1人で暮らしている。
これはまた、見事に支えてくれる人がそばにいないという危ない環境。
現在仕事はお休み中とのこと。金はあるから問題はないそうだ。
カウンセリングが終わる頃には少しスッキリしたのか表情が柔らかくなっていた。
「ふじまる、りつか…人類最後のマスター…」
「インドラさん…?いや……インドラ様」
「ふじまるりつか…」
「はい」
「おれは…どうすれば……」
「今はゆっくり休むときです。インドラ様は元神様。人間の生活に慣れないまま、何十年と生きてきましたから、きっと疲れたのでしょう。だから、少し休む期間が必要なのかもしれません。それと…もし良ければですが」
「…また、むかしのように…」
「ありがとうございます。連絡先交換しましょう」
連絡先を交換してカウンセリングは終わった。
仕事が終わってから連絡をとってみた。
出てくれなかったらどうしようと思っていたけれど、電話に出てくれた。しかし、出たのは付き添いで来ていた人でぐずぐずに泣いていた。
「ふ、ふじまるっ、さま、ぁっ…で、しょっかぁっ、…」
「付き添いできていた方ですか?何があったんですか??」
「い、いんどらさまが、くすりを…たいりょうに、のんで…」
「えっ……救急車!急いで救急車を!!私はそちらの住所を知りませんので、貴方が連絡して下さい!」
「わ、わかり、わかりました!病院に、ついたらぁっ…れんらく、します、のでっ」
「落ち着いてからで大丈夫ですので」
「ありがとう、ござ、います」
落ち着かない気持ちになりながらもとりあえず一旦家に帰った。