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    seiuchiyaichi

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    seiuchiyaichi

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    あまりにも趣味に走りすぎたのでこちらへ(っ'-')╮=͟͟͞͞
    思いついた側から書いてるから見にくい見にくい。

    人外曹関のはなし【⚠️120%ワイ得】死後仙境で軍神・関帝をしてる髭殿と、妖になった曹操殿。
    髭殿はそのまま、ただ「神様に私情があると色々まずい」というので、認知バイアスを避ける為、生前の記憶が曖昧になって、仙境の奥で一人、人々の祈りを聴きながら暮らしてる。
    そんな髭殿の元にある日突然、現れた妖が親しげにあれこれ話しかけくる。
    彼には腕がなく、代わりに腕のある場所には赤い赤い、燃えるような色の一対翼がある。その翼で身軽に関羽の周りを羽ばたいては、ぴいちくぴいちくとあれこれ飽きることなく囀っている。目元は大きな目隠しで覆われていて、顔の全容は分からないけど、どこか懐かしい気がした。

    なんやかんやで(雑)最初は鬱陶しがっていた髭殿だけどやがて慣れて、孤独な仙境での良い話し相手になっていく二人。

    ある日ふと、何故そんな奇っ怪な姿になっているのか、と妖に問うと一言
    「生前にたくさんの人を殺したから」
    その罰で妖になったのだと言う。ふぅん、そんなこともあるんだな。じゃあ、なんで私にばかり構うのかと問うと
    「君と、こうして話してみたかった」
    と笑う。その声を、なんだか知っている気がした。
    遠い昔、だれかとこんな話をした気がする。いつかどこかで、彼と同じことを願った気がする。全部、「気がする」だけ。何一つ具体的な思い出を思い出せないから、きっと大事なことじゃあないんだろう。ひょっとしたら、下界のどこかのだれかの願いが混じったのかもしれない。
    じゃあ……まあ良いか……というので流して忘れてしまう髭殿……。
    今日もその次の日も、なにも思い出さないまま、他愛ない話をして、彼の持ってきた桃を食べて過ごす日々。

    そんな日が千八百年も続く。
    仙境は下界と違って相変わらず穏やかだけど、最近の妖はなんだか様子がおかしい。
    関羽のところに顔を見せる時間が減った。どうにかすると数日来ないこともある。時には怪我をしたのか、ボロボロになっていることもあった。けれども、来れば必ず嬉しそうに関羽と話をしたし、美味い果物や珍しい花を携えることもあった。
    そんなある日、突然来たかと思うと
    「転生が決まった」と言う妖。その途端、まるで人のように、焼けた鉄を押し付けられた如く痛み出す胸。
    いやだ、寂しい。まだ彼と話していたい。
    やっと、やっと「首になっても待ち続けて」「こっちへ連れて来た」のに。
    しかしその寂しさも悲しみも、神様としての神格に塗りつぶされて行く中、どうにか一言
    「良かったな」
    笑って言う髭殿の拳に、そっと温かな羽毛が触れる。鮮やかなうつくしい羽根は、千八百年の間に傷み、くすみ、ボロボロになっていた。
    「なにを他人事な。君もだぞ」
    「は?」
    「神などになっているから手続きがあれこれ煩雑で、ここまでくるのに二千年近くかかってしまった。全く、人々に愛されすぎるというのも難儀だな? 関羽」
    千八百年、取られなかった目隠しが外れる。
    その下には赫々と輝く四つの赤い目。
    涼しげな白皙、野心を宿した赤い目、自信に満ちた丹唇。
    「まあ有象無象の愛など、余の想いの前には無きに等しいが」
    「曹ーー、」
    気がつけば、赤い翼は人の腕になっていた。
    瞬間、あの翼のように赤い赤い炎が二人を包んで、忽ちに燃え尽きた。その跡には、なにもない。
    その日、仙境から一柱の神と、妖が消えた。

    的な!!!!(力尽きた)
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