猫のこと4/18
4月に入ってから嘔吐がひどく、2日に1回程度毛玉の入った液体を吐くようになる。毎年4月は発情した猫が近所をうろつくのと、母が近所の人に頼まれて4日間ほど他の猫の世話をしに行ったのがストレスなのかなと思っていた。

4月17日に飲水量が多くあきらかに食欲がないことに気付く。
18日にかかりつけ医に診察を受けに行く。
臨床では慢性腎不全のステージ4だろうと言われた。末期…
末期にしては好奇心があってわりと元気なのだけど、血液検査で腎不全関連の数値がすごく悪い。
ステージ4では進行を抑制する新薬を使う意味がない。ステージ3なら使えるらしい。
3日に1度点滴に通って、数値が良くなるようならお薬を飲ませましょうとのこと。
良くなってほしいが…

17日は四国九州が大地震で、最大級地震が来るとき？のなかなか聞かない警報が鳴りしぬほど恐怖だったがそれが吹き飛ぶほどのショック。

めちゃくちゃ元気な子だったのに、いきなり腎不全の進行したやつなんて。
先月までは元気で食欲もすごかったのに。
もっと早く気づきたかったが、中期以降に見られる症状がなかった…

一度ストルバイト結晶をやって死にかけたのもあって、下部尿路ケアの療法食、尿路や腎臓ケア系のカリカリトッピングをメインにして食べていた。でもこうなるのか…。猫は腎不全が多いとはいえ。
病院嫌いな子なので健康診断を1年に1回にしていたが、やはり猫は病の進みが早いのだなと…。今月突然おかしくなった。
健康診断を無理やり年2回にすれば…と後悔する…でもしたところでどうにもならない。
腎不全をググると悲しい話しか出てこない。
病院から帰ってきてから私は1時間ごとくらいのペースで泣いてしまう…

家族がケガをしていてそのお世話も重なって、体力的に疲れるため
数時間寝られるが、寝て起きたとき気持ちが前向きにならない。

しかし猫という生き物は言葉がけっこうわかるので、
清兵衛が死ぬのは絶対に嫌だと言いながら私が泣いてばっかりだと余計ストレスかもしれない。

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4/19
アメリカンショートヘアの清兵衛くん16才は、
1才半ごろに前の飼い主が「もう世話できない」と手放したのを
知り合い通して引き取った猫。
前のお家ではいわゆるネグレクト状態だったらしく、子猫の時にかわいかったから飼ったけど、大きくなったらかわいくない…なんて言ってたらしい。

当時私は思春期の少女だった。仲良かった友達がみんな恋愛に一生懸命になり、私をひとりきりにするようになって泣きながら学校から帰っている夜道、近所の猫が駆けつけてくれた。
それをきっかけに猫好きになり、猫が飼いたくて飼いたくて仕方なくなり、
ある日、猫好きの知り合いから捨てられそうになってるアメショの話がやってきた。
まずはトライアルという形で引き取ることになり、もらった写真の顔がやたら陰鬱だったのでたそがれ「清兵衛」という名前を付けた。

うちにやってきた清兵衛はしぬほどデカかった。
キャリーから巨体が出てきたときの衝撃！
色々な寂しい思いをしてきたからか、私や家族に完全に慣れるまでは2～3年かかったように思う。
ものすごくさみしがりで、ものすごく甘えん坊で、ものすごく暴れん坊だと判明。
私や家族が呼ぶと走って来てくれるし、泣いていると寄ってくる(※慰めではなく煽り説あり)
撫でて欲しいと私の手を掴んで寄せる仕草もする。
去勢が遅かったせいで続くスプレー行為には悩んでいるが、
「好き」とか「愛してる」とか「楽しい」とかいう快の感情が愛なのではなく、
そういう面倒な思いや苦労をするから相手が生きているだけで愛おしくてかけがえのない存在になるのだと思い知らされた。

私はうつ病や強迫神経症、過食嘔吐などをやってきた、精神不調が出る人間のため、清兵衛を不安にさせることや不快にさせることも多いと思う。
もちろん叩いたりの危害なんて一切加えてないけど、人間が異常な行動を取ったり不調だととても不快なはずなので。
それでも私にダッシュで寄ってきて、ニコニコして、こんな私をそばにいさせてくれる清兵衛のことが救いの天使のように思える。
この十数年間、清兵衛がかわいくない日がない。

かけがえのない存在になりすぎた。
清兵衛と別れなくちゃいけない日が来るのが怖くて怖くて仕方がない。
そして腎不全との診断で、その日が近くなっていることを知らされてしまった。
清兵衛がいない世界でどう生きていったらいいかわからない。
ただ人間って、どんなに悲しいことがあっても案外ふつうに生きるもんだと思う…こんなにつらいのに、結局はそういう生々しい現実が待っているのがひどく悲しい。

清兵衛には不出来な私の所に来させてごめんと謝らないといけないが、その何百倍も感謝しかない。「私の所に来てくれてありがとう」と何度も伝えてきた。
これからも変わらずたくさん話しかけていきたい。

4/19②
今日はわりとカリカリをしっかり食べてくれた。水もよく飲んでその分おしっこもしてる。かりんとう(オブラート)はがんばって小さい２粒くらい。
病院帰ってきてから嘔吐は一度もない。
明日は点滴。処置で疲れているのかいつもの元気がない…つらい…

元気はないが遊ぶのは変わらず大好きで、「遊ぼう」と伝えてくる。
突然おもちゃに飛び掛かってきて私がわっと驚いたら勝ち誇ったような満足げな顔をする。おもちゃで遊んだり蛾を見つけて狩りをすると、いつも通りの明るい顔をしてた。口に入れたらいけないので蛾は没収…。

私は今日はひたすら泣き続けたせいで、ヒステリー球っぽい胸のつかえが出てきてしまった…。