「僕の愛しのヴァンパイア」 設定&あとがき的なものこの度は 僕の愛しのヴァンパイア をお手に取っていただきありがとうございました!
ここでは本には載せなかったお話や設定を書いていきます。よければお楽しみください。
◆物語の設定資料
この本を描くにあたって、もっと吸血鬼について知らねばあかん!と思い、かの有名なブラムストーカーのドラキュラを読んで参考にしました。ヘルシング教授のめちゃくちゃ勿体ぶってドラキュラの正体を明かしていくとこ、好き。
棺で眠る、心臓に杭を打つと死ぬ、鏡に映らないなどの設定はこの本からきているんだと思います。ザ・ヴァンパイア〜な特徴をイデア伯爵にも使わせてもらいました。
あとは言わずと知れた名作ヘルシングですね。ヒラコーに足向けて寝れませんほんと。アズールの服デザインはアーカードの旦那から拝借しました。あと二丁拳銃のコスモ銃。
本の序盤の戦闘シーンは、ヘルシング読み返しながら頑張って描きました。
◆ハンター業務斡旋 ラギー
アズールにイデア討伐の依頼をする配役はラギーしかいないと何故かかなり最初に決まりました。イメージは、ハンターハンターでクラピカにノストラードファミリーの仕事斡旋するパンクなねぇちゃんです。たしか。うろ覚えですすみません。
他にも、ヴァンパイア仲間のリリアやハンターのルークも登場させたかったのですが、ページ数が膨大になりすぎて永遠に本が出せない地獄に陥りそうだったので諦めました。
◆イデア伯爵の初恋
本では一コマしか描写がなく分かりづらくすみません。初恋は、タコの姿をしたアズールの前世という設定でした。
イデアがまだ若い頃に出会い、二人は恋に落ちます。しかし近くの村人が、イデアに会おうと浅瀬に来ていたタコのアズールを化け物だと勘違いして村総出で殺してしまいます。それを知ったイデアがブチギレてその村を一夜にして滅しました。
種族の違いによる脆さや寿命についてまだ深く考えてなかったイデアにとって、最悪なかたちで恋人を失ったショックはあまりに大きく、ここから他人を好きになることはありませんでした。
しかしハンターアズールくんがあまりにも可愛いくお城に幽閉してしまいましたとさ(は?)
本のラストでもまた生まれ変わったアズールに出会って恋に落ちるわけですが、このアズールが果たしてイデアのことを覚えているのかはご想像にお任せします。
つーか、前に出した「少年と海の魔法」でもそうだけど、また巡り会う系の話が好きなんだなと…何回死んでも何回でもはじめましてから始まる恋に落ちてほしいんですよね。死ネタもハッピーエンドも味わえる、一石二鳥!
そうか、だからジョジョ6部が好きなんだな私は。
◆原稿の苦労話
ここからは私的なことなので興味ない方は飛ばしてください!
こんなに長いお話を描いたのが初めてで、かつ、家庭の事情で作業時間がかなり限られている状態での執筆でしたので、バカみたいに完成まで時間がかかりました。永遠(とわ)でした。
半年ぐらいず〜…っと描いてると、もう脳がバグります。その間にも他に描きたい絵もたくさんでてくるし、でも我慢しなきゃで…って感じでかなり気持ち的にジリジリしてる期間が長かったです。
その分、ツイッタでご感想をいただけると嬉しさもひとしおでした。
何作も長編の漫画かかれている絵描き様方、本当〜に尊敬します!と同時に、健康でいてね!と切に願います。
かなり難産な本でしたが、念願の吸血鬼パロデアズをこの世に生み出せて大変満足です。もっとパロ絵増えろーー!!
拙い文章でしたが、ここまでお読みいただきありがとうございました!
また次回作でもご縁があると嬉しいです🥀