まだ相棒とも呼べない杉九が神室町で出会ってから友人の距離感に落ち着いた頃に二人で外に食事に出掛けた先で、サイドケース的なノリの引ったくり犯と鉢合わせになったりしないかな。
神室町ではよくあること()だし一人でだったら関わる事もなかったんだろうけど、八氏に影響を受けている杉九はなんだか放っておけなくて杉は犯人を追いかけて、九は杉にイヤホン投げ渡しながら被害者に声を掛けて落ち着かせた後に徐ろにノートパソコン立ち上げてイヤホンを杉に繋ぎながらユッター使って犯人の動向、神室町中の監視カメラハッキングして杉のナビして追い詰めていく。
この建物を突っ切ることが出来れば犯人の先回りができるルートがいや出来る訳ない迂回して別ルートを、とかイヤホンからぶつぶつ独り言を言ってる九に「突っ切ればいいの？」ってさも簡単なことのように杉が言うもんだから「え⁈」って思う間も無く杉が自分の身長以上ある壁を悠々と超えていく姿をモニターで確認して唖然とするんだけどすかさず杉から「九君、このまま行くよ？」って問われて我に返って
障害物をものともせずに走り抜ける杉に「次、飲み屋の看板が見えたら左手に曲がって一分後に犯人が来ます。杉氏、迎えてくだされ」「おっけ！」「30秒、カウントします」って九のナビ通りに犯人と杉が対面。犯人は逃走を図って抵抗するんだけど杉が迎撃して被害者に取られた物を返す二人。お礼を言われて感謝の気持ちだからって金品を渡されそうになり、たまたま居合わせただけだからって素性も明かさず丁寧に断ってその場を離れていくんだけど、二人には一緒に犯人を追った高揚感が残っていてふわふわしたまま「鞄、取り返せてよかったね」「いやー、思いの外うまく運びましたな。良かったです。…それにしても杉浦氏ぃ、まさかあんな身体能力をお持ちだとは驚きましたぞ！杉浦氏以上の高さのあったあの壁をひょいっと乗り越えて！」「あれはその、ほら僕パルクール出来るから。あのくらいの壁なら乗り越えれるよ。それよりも九十九君だよ！」「ボクですか？」「そう！なにあのその場で見えてるかのようなナビゲーション。的確過ぎてめちゃくちゃ動きやすかったんだけど⁈」「神室町はそこかしこに監視カメラがありますので、それをちょちょいっと…イヒヒヒヒヒ」