mmht尋問●校生がナチュラルにラブホ行ったりアダルトグッズ持ってたり、倫理観崩壊パラダイスです。
聴き慣れたタイマー音が尋問役交代の合図だ。同時に、百々人に負担がかかりすぎないようケアを施す。普段より激しいプレイを行う上での安全対策だった。
バラ鞭を手放し、三角木馬に跨る百々人の頭をそっと撫でてやる。
「百々人、一旦降ろす。随分と興奮してたな」
紺の浴衣を着せられた百々人は満足そうに頷いた。
「最初はびっくりしたけど、やってみると案外面白いね」
安全に考慮し、バラ鞭は服の上から打つだけ、三角木馬も座面がクッションで覆われたプレイ専用のものだ。一度百々人を床に座らせ、褌を外して怪我がないことを確かめた。
「次は俺の番ですね。結構辛いとは思いますが、この程度で根を上げないで耐えてくださいよね」
秀がポーチから取り出したのは、ワイヤーのような不思議な物体だった。
「今流行りのプロステートチップってやつです」
尿道から挿入して前立腺を刺激する、要はメス逝きマゾ量産アイテムなんですよ。
秀の説明に、血の気がサーッと引いた。
「おしっこの穴に挿れるの?!無理だよわかんない!」
上目遣いで睨んで抵抗するが、秀は新しいおもちゃを自慢する子供のようにはしゃいでいた。
「ちゃんと自分の体で練習してきたから任せてください」
「やだよ。助けてマユミくん、ぼくこのままじゃ尿道でメスイキする子にされちゃう」
百々人から助けを求められ、鋭心は仕方なくメモを取る手を止めた。
「秀、今日は和風合わせと伝えただろう。そのプロナイトなんとかチップは新しすぎる」
「予定変更が急すぎて間に合いませんでした。それに、このチップまあまあ高くて、他の道具買う余裕なかったので」
ならば仕方なし、と判断した鋭心は、「あまりいじめ過ぎるな」とだけ言ってノートと向き合い直してしまった。
先輩から許可を得て満足げな秀が、興奮して赤く染まる頬に冷たいチップを押し付ける。百々人は抵抗できないまま、好き勝手してくる後輩を潤んだ目で睨み返した。
「冷蔵庫のプリン食べたのが誰なのか、そろそろ喋ってもらいますよ」
「まだ白状する気はないよ」
今回のプレイは、百々人が耐えきれなくなったらセーフワードを宣言して終わらせることができる。口では嫌がっていたが尿道開発は“やってもいい”ことになる。
タイマーをセットすると、個包装のローションをピッと開封して慎ましく震える亀頭へ垂らす。冷たい触感とこれから尿道を責め立てられる期待感で、百々人は背筋を震わせた。
───
「…で、尋問官側は犯人を訊き出せず敗北したのだが。誰が食べた設定だったのか知りたい」
「犯人はその時責め役じゃないほう、って設定だよ」
何度も逝って大量に汗をかいた百々人の「お腹すいちゃったな」の一言で、夜食のカレーを食べている。最も消費カロリーの多い百々人は一人前、元から消費の激しい鋭心も一人前。秀は朝早かったらしく、食べずにそのまま寝入ってしまった。
「急に部屋が取れたからコンセプト変更したのに、マユミくんよく用意できたね」
「去年、映像博物館の特別展で見てきたからな。時代劇の尋問シーン特集」
いつもシチュエーションプレイのとき、鋭心は役柄を作り込んでくる。今回は情け容赦ないが規則通り職務を全うする役人として演技していた。
「尋問なのに猿轡使われるなんて思ってなかったな」
「規則上問題はない。白状しなければもう一度同じことをする、と脅せれば成立するからな」
その後ものんびりとプレイの感想を語り合って、「俺がセンターなんだから当然真ん中は俺ですよ」と主張する最年少を起こさないよう中央にずらして、川の字になって寝たのだった。