レオセイ「ビクトリーレオ」
スターセイバーがそう呼び止めると、ゆっくり振り向いた。
「なにか?」
重々しく鋭い雰囲気に押され、スターセイバーは一瞬言葉に詰まる。しかしすぐに気を取り直し、話を続けた。
「……ビクトリーレオ、きみのことはよく知っているつもりだ。いや、知らなければならないん立場にあるからね。きみのこれまでの行動も評価しているし、その能力にも信頼を置いている」
「ありがとうございます」
「だが、一つだけわからないことがある。なぜあの時、あんなことをしたのか? きみほどの戦士なら、たとえどんな状況でもああいうことは避けるべきだったはずだ」
「…………」
「きみの行動には不可解な点が多い。だから知りたい。あれはどういう意味なのか?」
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