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    霜春すしゅ

    文は、霜春すしゅ。あまり描かない絵の方は、すし。
    つるみかつる、みかつるみか。みかみか、つるつる。月と鶴の二振りを信仰する宗教に入ってる狂ってる人。かなりの時間がすぎて腐ってる。成人済。

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    霜春すしゅ

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    日誌みたいな何かを書きたくて、ふんわり書き始めました。

    鶴丸国永と三日月宗近の交換日誌荒屋で胡座をかいて空に弧を描く。
    諳んじた詩を押し並べても淡く儚い。
    空は高く夜風に鈴虫の夏が在った。

    蔦を伸ばせば絡まり合い豊穣の紫石たわわに実る。秋の風が枝葉を揺らして枯れ葉へと彩りを変えていく。白絹を纏う湯上がりに煌々と輝く月を見上げては、余暇を愉しむ。秋の夜長とは、何をする為にある?読書家か、はたまた夢想か、手酌酒や趣味に没するものも在る。

    木枯らしが吹き、霧だの霜だのが降りる頃。
    夜半に人の温もりを求めるも一興、近くまで来ている冬の訪れを閨での事後の距離で思い知る。
    熱い夏は離れて行ったのが秋や冬になるとくっついて離れない。動けば寒い隙間風が入り込むからと団子の様に縋りつく。
    俺は団子で、お前がミタラシの餡だな…。などと言って笑わせてやりもしたが、下世話な話と真面目な話が飛び交ってなかなかに混沌が入り交じった夜を過ごした。

    積もる白と闘うなか雪を掻き、今日の分をやりきれるか解らない果てしなさと静寂の中、我が身の肌や衣の白さと降りゆく白を見比べる。結局は、吐息の白さしか記憶には残らなかった。
    襷が緩んで新雪の上にハラリと先端がつく。
    通り掛かった番いの猫が足跡を着けていく。足の裏の雪をプルプルと振っては進む様は少しばかり滑稽で和むが、猫のほうからしたら此方も同じ様なものじゃないだろうかと思い至って、口に咥えていた黒い皮の手袋を嵌め直してスコップを握る。
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