彼らは此処にいた館の主人が倒れたのち、テレンスが目を覚ます。
勝負に負け、それまで築き上げたものは全て失われていた。
さらに悪いことに、廃墟となっていた館には、ヴァニラの遺品が残されていた。
それだけで彼の結末を理解できた。密かに思いを寄せつつも、ついにその気持ちを伝えることなく死別することとなったのだった。
館の外でも激しい戦闘が繰り広げられていたようだった。
ふと、激しく損傷した給水塔を見つけたテレンスは、そこに一人佇む花京院を発見することとなる。魂が見れるテレンスだからこそ確認できたそれは、紛れもなく魂しかない存在…いわば幽霊であった。
咄嗟に手元に残されていた人形に彼の魂を詰め込んだテレンスは、間もなくSPW財団へと連行されたのだった。
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