キラカガな秋キラカガ1→共学、秋、セーラー学ラン、帰り道
◇お揃いの萌え袖(大きめを買われた)
話しながら歩く2人。
季節は秋。
私の好きな赤色が景色を彩る、そんな季節。
隣にはずっと変わらず側にいてくれる双子の弟のキラ。
そして…私の恋人でもある。
もちろん、両親には内緒だが。
今日も変わらず私に笑顔を向けてくれて、慣れた様子で手も繋いでくれてる、そんな可愛くて優しいやつだ。
は〜今日も幸せ…
こっちに気づくキラ。
「カガリ、紅葉乗っかってる。ふふ、取ってあげるね」
「え!?あ、ありがとう…//」
「しょっと…。どういたしまして」
「(双子とはいえ、やっぱりキラの顔が近づくと照れるなあ…//)」
「ふふ、カガリの顔も紅葉みたいに真っ赤だね。可愛いなあ」
「へっ!!?そ、そんな赤いか!!?//恥ずかしい…//」
顔を急いで隠すカガリ。
「大丈夫だよ。いつも通り可愛いから」
ボンッなカガリ
「お、おおお、お前…!!!な、んで、そんな…//」
「(こ、こいつ…!!!
今日も出たぞ!!この天然殺し!!!
お前のせいで寿命が半分に縮んだ気がするぞ!
…全く…私は少しでもお前と一緒にいたいのに…!!)」
ニコニコ笑いながらハートの弓矢を打つキラのイメージと、?な現実のキラ。
「?僕は本当のこと言ってるだけだよ?」
「も、もういい…!!!ちょっと黙ってろ!!///」
ストップをかけるカガリ。
首を傾げるキラ。
「(好きだなぁ)」
ちょっと目を細めながら愛しそうな顔のキラ
「(キスしちゃいたいな…)」
「ねぇ、カガリ。ちょっと公園寄ってかない?もうちょっと歩いたところにあるやつ」
「え?い、いいけど…突然だな?」
「ありがとう。まあ、ちょっとね…」
ちょっと照れくさそうに頬を染めながら笑いかけるキラ。
「?」
きょとんな顔でキラを見つめるカガリ。
「あ、ほらもうついた。ちょっとこっち来て」
「あ、おい!一体なんだよ?」
「いいからいいから」
「!ここってもしかして…?」
顔を赤くしてちょっと困った笑顔で振り返るキラ。
手を引いてドーム型の遊具に入る2人
「ねぇ、キス…してもいい…?」
「…やっぱりそういうことか。私達のいつもの場所だもんな…//」
「だって、カガリが可愛すぎるからもう我慢の限界で…。それに家だと母さんたちに見られてないか気になっちゃうから…」
「…いいぞ。でもキスだけな。…ん//」
目をつぶるカガリ。
「うん…」
愛しそうに見つめたあと、顔を近づけてキス。
なかなか離さない。
切なげなキラ、苦しそうなカガリ。
「…んっ……ちょっ…!」
「…っ…ごめん……家に帰ったら落ち着いてできないと思うと…」
「…いいさ。今日は母さんたちいるもんな…。
でも確か来週末は夫婦感謝キャンペーンとかで旅行に行くって言ってたよな。
…その時まで我慢…だな…//」
「!!そうだね…//その日は寝かさないからね…覚悟してて」
耳に囁くキラ
「…んふっ……上等だ…//」
見つめ合う2人
「…そういえば、僕達今年はあんまり身長伸びなかったね。ずっと袖が余ってる」
「確かにな。母さんがまだ成長期だろうからってかなり大きめのを買ってくれたのにな」
「今はここに夢がいっぱい詰まってるってことで!」
「ぷっ。何だよそれ?」
ふふっ、はは、笑い合う2人
「…この先、この制服がピッタリサイズになって、やがてそのうち着なくなっても…ずっとカガリの側にいるからね」
「…!!もちろんだ。私もお前のことを守り続けるからな」
「え?まだ僕が守られるの?そろそろ僕にもカガリを守らせてよ」
「お前は昔からずっと危なかっしいからな。私が守ってやる」
「カガリだって結構危ないだろ?…だから僕にも守らせて。
僕が君を守るから、君は僕を守って。それならいいでしょ?」
「しょうがないな…カガリ様の肝に命じて許してやる!」
「はっ!ありがたきお言葉〜」
両手を合わせてカガリに頭を垂れるキラ。
身長か…。
空を見るカガリ。
今まであんまり差がない私たちだったけど、いつかキラが私の目線を上げさせる日が来るのかな…。
ちょっと寂しいような、でも、そんなキラが楽しみでもあったり…。
下を向いてちょっと切なげなカガリ。
そうなったら、本当に全部私の身を委ねてしまってもいいのかな…なんて。
目を閉じて、夫婦っぽい姿を想像して照れてるカガリ。
この先もずっとキラの隣でキラと同じ景色を見続けたいな。
キラをこっそり見て笑顔のカガリ。
fin~