ヴァンパイアキッス 説明としては……ハロウィンなのに、お菓子をあげなかった故に悪戯を受けているというか、受けようとしている間際なのか……。
両手首を赤く塗られた爪の両手にそれぞれ掴まれて、ハイライトが存在しない緋色の目に見降ろされながら、近侍に馬乗りされている。
「ど、退こうぜ……!?」
「無理。」
何で!?掴まれた手首をどうにかして解放しようと、動かしても本刀はそんなに力を入れてないのにも関わらず、私の手は一切動く気配が無い。
寧ろ、手首を自分で捻って自分で痛くしてる。多分、赤くなっている。
「そんなに力入れてないけど。」
「嘘だろ!?絶対、力加えてる!!くっそお……この脳筋!」
カンストして結構経ったけど、未だに誉を取りまくる私の自慢の初期刀で、近侍で、愛刀な加州清光は、その綺麗な女の人みたいな顔を歪める。
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