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    msyesterday_029

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    「今日の日はさようなら」(上/下)こぼれ話まとめ

    2020.05.05 拙作を読んでくださりありがとうございます! こちらはこぼれ話などを書いていくページです。


    「相棒時代に匋平とセックスする夢を見たことがある依織」というメモをとっかかりに、近ごろ考えていた「匋平が〝翠石〟依織を肯定するなら」というテーマで書いたお話でした。他細かい要素としては「セックスと友達」「大人と子ども」「鏡」「境界線」辺りがあります。

    ・匋平が翠石依織を
     依織のパーソナリティについては結論を急ぐ必要はないと思っていて、というのも遅かれ早かれ原作で解答の出るであろう部分だからなのですが、だからこそ今のうちに言えることは言っておこうかな……という気持ちもあり。結局、依織にとっての〝翠石〟をこう見ることもできる、というのを正直に書くことにしました。
     盃を交わすオヤジから姓を貰うということは、単なる戸籍の移動やまた心温まる愛の話では済まないことなのでしょうが、さまざまな思惑や責任が伴いながらも同時にそこに愛があったことはやっぱり確かなんじゃないかな、と思います。今あれほど愛に溢れた男として依織が在るからには。
     今後公式から出てくる依織にとっての〝翠石〟はもしかしたらもっとヘヴィーなものかもしれないし、オヤジの真似をして生きている部分もトラウマも関わる分ストレートに『歪み』として描かれる可能性の方が大きいのかな〜とは思うのですが、一つの仮説というか見方として一度出力しておきたかった感じです。
     この先依織の心の内側が描写されるなら、〝それでも〟愛ある家長として立つ依織の日々、依織の人生と、そこに伴われた四人の家族との絆、そういうものが嘘にならない描き方であってほしいです。パラライのストーリーの性質でいうと、傷やアンバランスさを持つことそのものをマイナスに描くよりはそういういびつさを抱えながらでも前に進めるっていうお話であることが多いような印象があるので、期待しています。いやこれESの善とVIBESの依織でもうやってるような気もするな。家族の中にあって「十分に救われている」依織。
     過ぎた重荷を負っていても、翠石依織は確かに愛を知っていて、だから弟たちに教えることが、与えることができる。「生きるも死ぬも地獄」の人生で「悪党でも幸せになれる」と歌う男。家族がいるから。
     で、だからって100%大丈夫じゃ、もちろんないよねっていうところがあって。〝過ぎた重荷を負っている〟ことに変わりはなく、笑顔の下に苦痛と憎悪を隠していることも違いなく。そういう依織の目に不意に自分の顔が見えなくなった時、匋平が依織を肯定しないわけがないと思うのでそのようにしました。
     ではどうやって肯定するか? っていう部分でかなり迷って、「下」の最後の3000字くらいを書けずに何日か置くなどしたのですが、そういう時の匋平に論理は無いし必要もないな……と気付いて心のままに愛を語る神林匋平になりました。ちゃんと見ろよ、変わらず綺麗だよ。お前がお前だってだけで。信じてるよ、友達だから。信じられるまで何百回だって言うよ。愛してるよ。それしか言えないし、それ以外必要ない、本当は、神林匋平と翠石依織の間には。
     俺がお前を愛してて、お前もそうだってんなら、他に要るもんなんかねえだろ。って言える男だと思っています。匋平は。ひとたび腹をくくったならば。ただ、そう簡単に腹くくって愛をやれないのがやっぱり大人ってやつで、それは正しい姿なんですよね。すべてを踏みにじりすべてを裏切って依織を奪い去るような真似を匋平は絶対しない。依織もしない。自分の人生に紐づいたひとびとを心から愛していて、守り続けていたいから。今を愛しているから。それは真に正しいことだと思います。


    「上」
     話全体を引っ張るための飛び道具みたいなのを最初に置きがちで、今回はセックスする夢でした。「上」で出したセリフや行動を「下」で反転させたり反復したりしてるので気付いてもらえたらニコッとします。いくつあるかは数えていませんがそんなにたくさんは無いので言うほどなくない?と思った方はそれも正しい

    ・ずっと友達だ
     友情と恋愛感情って対比されることも多いけどどちらも広く見ると愛情の中に含まれるサブカテゴリだよな〜という感覚があって、恋をしていたことにその頃気付けなかったのは匋平も一緒なつもりで一連の会話を書きました。あれがあの時の最大級の愛情表現だったというか。それが結果として二人の中に本来は無かった友情と愛情の線引きをしちゃうみたいな。
     現在の匋依の互いへの接し方って、特別すぎるところからだんだんお友達に寄せていっているのかなと感じるんですけど、示し合わせるでもなくそうする合意がとれていそうなのがかつては相棒だったという事実に説得力を持たせてるよなーと思います。ESで匋平がまねきねこを指して「オヤジと……あの頃の、思い出だ」って言うの、「お前の」って言いかけて「あの頃の」に改めたんじゃないかなって勝手に思ってて、そうやってお互いの大切さ・特別さを少しずつ薄めるのが今の二人の暗黙の約束だったら切ないですよね。というわけで「友達でいよう」っていう意識が二人の通奏低音になるような過去を書いたのでした。暗黙どころではない約束にしてしまった。
     自分の感情が恋であったことをはっきり自覚した依織にはなんか旦那の真心を裏切ってるような気持ちがあり、酔った夜に匋平が境界線を踏んだことを自分自身に対するそれをぶつけるようなかたちで責めてます。自分が匋平を裏切っていると思ってるから匋平に裏切られたことを責める。
    ・お化粧のところ
     お気に入りです。個人的に固定された二次創作設定として「匋平は懐に入れた人間の世話をすること自体を無自覚に愛好している」というものがあります。あとせっかくなので自分好みにしてみる神林匋平、そういうところだお前は。大好きで綺麗だと思っているからです。
    ・二人の因果は消えない
     どちらかが動けば必ずどちらかを引き寄せる。そこにどんな感情が付随するかは当然関係ない。そう感じた依織が、じゃあ二人が近くにいても苦しくないようにという意識で境界線を引き直すのが「ずっと友達やろ」「旦那が言うたんや」です。
    ・「自分のために何にもできねえんだな」
     ESの「奪ってしまおうとは?」で「お前は匋平を奪わなかったのに!?!!?」って叫ばないオタクいます? いません 「自分のために何にもできねえんだな。旦那」はほぼ同じ意味の言葉として書いてて、匋平を責めた時と一緒で自分自身にも言っているものです。だからガチ軽蔑のトーンになってるイメージ。匋平と一緒に叫ぼうぜ。お前がそれを言うのか!?!?!??!?


    「下」
     難産だった〜〜〜〜〜ウワア〜〜〜〜〜〜〜
     気長に励ましてくれた各位、日々の進捗を見てくださっていた皆様、本当に本当にありがとうございました……。
     さて
     依織視点ゆえに依織から見た匋平しか描かれないので匋平の感情の動線が見えにくいかな〜と思うのですが、大丈夫でしたか? 大丈夫じゃなかった? 依織が思ってたより酔っちゃったところから玄関まででだんだんこいつ誘ってんのかな→好きにして良いならしますが……という感じで様子見ながらアプローチかけてく匋平でした。「自分のために何にもできねえんだな」って言われたのがフツーにグサッときてるので積極的に動きます。素直。でも依織の嫌なことはしたくないのでちゃんとイエスが出るまで我慢する。骨の髄まで愛に満ちた優しい忠犬です。見てくれは猛獣。やることもたまに猛獣。

    ・「濡れてる」
     絶対言わせたかったセリフです 依織カウパー多そうと勝手に思ってます(これに同意するフォロワーがいて驚きました) パンツに手突っ込んで「濡れてる」って笑う色男、クソおモテなことがよくわかる一連。依織の下着ぐしょぐしょに濡れるまで着たまま愛撫してくれ〜〜〜頼むよ〜〜〜〜〜
    ・「グロ」
     ちんちんがではなく重なり合った光景がです。これ伝わってるか不安だった。匋平のちんちんは綺麗な形です(わからんが……)
    ・俺がお前に優しく触らないわけあるか関連
     なんで自分を大事にしないの〜〜〜( ; ; )( ; ; )( ; ; )ってなってる匋平とそう言われましてもな依織。そんなだからくっちゃくちゃに優しく抱かれるんだ。
    ・濡れ場
     攻めが優しすぎてすっごい焦れる受けが好き
     相手の体をよく知るところから始める、初めに自分の体に相手の体の情報を覚えさせていく匋平。です。テクニシャンなイメ〜ジがどうしてもある。セックスがとびきり上手そうな顔をしている 爪も短いし
    ・吸って/吐いて/良い子
     リラックスするためのルーチンみたいなつもりで匋平はやってて、しっかり調教されてしまった依織はなんてことしてくれてんの?と思っています。体が旦那の言いなりなんやが? この……ドスケベ大魔神がよ……
    ・お腹押すやつ
     体外ポルチオ開発が単純に好きです。依織もいつかは下腹部じっくりこね回されてナカイキするようになります。なるったらなる。

    ・写真立て
     この話における依織は匋平を鏡として対話することで自分自身に語りかけているような場面があり、あとこの話自体が匋平の目に映る姿を通して自分の視界に自分自身を取り戻す物語とも言えて、なんかその辺の話をするために写真を出しました。匋平、昔の写真全然見返さないけど一生入れておきそうと思います。
    ・美しく思うこと関連
    「旦那は優しい↔︎お前(依織)は優しすぎる」というくだりがあり、依織が繰り返し匋平に「綺麗だ」と思い匋平が何度も依織に「綺麗だよ」と言う、お互いに気持ちの持ち方は同じなんだよ〜っていうつもりのなんか、アレです。表現。 バディ時代は双子だったから……(匋依が双子だったことはありません)


     そんな感じです。なんかあと付き合っても友達なのは変わらんよねみたいなのもあります。あと約束しなくても大丈夫な二人とか。信じてるから。
     途中からなんかモヤッとした文章が散見されますが、ここまで読んでくださった方がいらっしゃいましたらありがと〜ございます。です。あとこの話は9月に本になります。素敵な本にしていただきますのでお楽しみに。
     では。匋依の未来に幸あれ。


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