スコハビ本、書き下ろし分あとがきAlways On My Mind 5日目
婚約しておめでとう、の後の話。同人誌のための書き下ろし。本当は書き下ろしはこれだけにしようと思っていたのに、4万文字書いていたのは本当になんでだよって感じです。150pの予定が260pになるなんて…
旅行という非日常から日常へ戻るための話。スコットとハビが婚約しても、めでたしめでたしでは終わらないだろうと思って書きました。結婚式する前提のスコットと、婚約を申し込まれたことすら寝耳に水のハビ。結婚まで散々揉めるでしょうし、離婚という可能性もあります。別に離婚してもいいんです、そういう未来もありえます。
推しカプをお風呂に入れるのが好きなのでこの部分は完全に趣味です。ハビがフェラうまいのも趣味。あの唇は魅力的ですからね。ハビの言う「ぜんぶ飲み込むから口に出して」はAwichの「口に出して」から。物凄くセクシャルであり、ダブルミーニングが多用されるHIP HOPらしい歌詞です。
この話に出てきた曲はシンディ・ローパーの「True Colors」シンディ・ローパーはフェミニストであり、アライです。この曲もエイズで亡くなった友人に捧げたLGBTQアンセムなので選びました。
次がシャブージーの「A Bar Song (Tipsy)」カントリーは詳しくないため、選曲はいつも慎重になります。2024年の夏に最大のヒットを刻んだカントリー曲なので選びました。
最後がモトリー・クルーの「Home Sweet Home」ベタですが、ベタなのもいいじゃないですか。スコットは華美なグラムメタルは好まなそうですが…。
緑のカーネーション
緑のカーネーションは同性愛者の暗喩であり、シンボルです。なのにこんな話にしてしまい、かなり申し訳なさはある…。ハビは気づいてないけど、スコットだけ気づいてるというナンパの手法と考えてこれを思いつきました。多分スコットも知らないとは思う。
レインボーシープという言葉は『クレイジー・リッチ!』から。ブラックシープより素敵な言葉だなと思っていたので使用しました。
もしもの話
もしもハビとスコットの大学が同じだったら、という話。もしも、なのでかなりいい加減な話です。スコットは自分に惚れない男女はまずいないと傲慢にも思っているため、ハビに拒否されてかなりショックを受けました。しかも、ハビのことを可愛いと思っていたので…。
パーティーのシーンでアシュニコが流れるのはNetflixドラマ『ファースト・キル』オマージュです。こちらもパーティーのゲームでキスから始まるレズビアンロマンスドラマ…しかし、S2をキャンセルされてしまった悲しき作品…なぜ…なぜ…。
Evergreen (You Didn't Deserve Me at All)
タイトルはクィアを公言しているオマー・アポロの曲から。切ない男から男への片想いラブソングです。
とはいえ、内容はトキシックなセックスの話。実は同人誌のために、これが最後に書いた短編です。
映画館で『グラディエーター』を観る直前にこの話を思いつき、観てる最中も脳の4割はこいつに占められていて大変気が散った……。
片想いで、それに気づいてなくて、ハビへの独占欲と嫉妬心が暴走したらスコットはどうなるのかという話。ハビもハビでメンタルの不調とストレスをセックスで憂さ晴らしする、よくなさすぎるスコハビ。
最後に書いた話で、この場面に合うスコットの香水は何だろうなと考えてたら、他の短編に香水の情報を追記してしまった。ブーディカ・ザ・ヴィクトリアスはやりすぎだとは思ったけれど、喫煙者じゃないスコットからセックスの最中にだけタバコの香りがして、刷り込まれてしまうハビはエロいなと思いついてしまったから書きました。18万の香水……。スコットならやりかねない……。
ふたり、もしくはみんなでご飯
元々、書き下ろしは一本だけのはずだったのに、思いついてしまい書きました。
夜食
セックスの後にお腹が空いて何か食べる話が好きなので書きました。好きな話は何回書いたっていい。ワンパターンでいい。自分はそこまで器用じゃないし語彙もないので、同じものを生み出し続けます。でも、それが楽しいです。嫌になること(11万文字分の誤字訂正とか)もありますが、楽しんで書いています。小説を書くのが楽しいです。ただ本当に11万文字分の誤字訂正はマジでクソ。
イメージ曲はヤング・ミコ(本来の発音はヤングじゃないけど書いてる人間の耳が聞き取れず正しく表記できないため仮にヤング・ミコと書いています)の「princess peach」と「LISA」。彼女はプエルトリコ人のミュージシャンで、レズビアンを公言しています。MVも女性と女性の恋愛を描いているため、ぜひ。
朝食
みんな大好きドーナツの話。
スコットがハビと結婚したいと思ったきっかけ。きっかけは些細なことなのかもなと思い書きました。結婚はカップルか法的に保護されるシステムなので、危険な仕事をするふたりは必要を感じて結婚を決めた部分もあると思います。日本でも同性婚を早く成立させろと願っています。
アンソニー・ラモスの外見で可愛い自覚がないなどあり得るか?と思いつつ、ハビは自分の外見に無頓着かもと。J.コールの曲はとても身近なテーマが多いので、沁みるんですよ。スコットに可愛いと言われて、そうか?と思うハビ。そこに流れるJ.コールのCrooked Smile。この曲はラップやHIP HOP初心者でも聴きやすいと思います。歌詞も素晴らしいですし。あと、筆者はカッコつけてHIP HOPを聴いています。本来自分の魂があるのはメロスピ。カッコつけたい場合はHIP HOPやレゲトンです。「Emerald Sword」ではイメソンにならんし…。
昼食
本編ではあんな感じだったけど、スコットもみんなと仲良くなって欲しいと思って書きました。それに、アメリカ南部といえばバーベキュー文化。オクラホマはテキサスと近いので、カーター家もテキサススタイルのバーベキューかも。
ケイトとちゃんと話せるようになったスコットもいつか見てみたいですね。学生時代のハビのエピソードを聞いて、そんなことしてたのか……と思うスコットもいると思う。
搾乳に関してはかなり省略してありますし、単に技術不足で描写が雑ですが、大体リアルでもこんな感じです。もちろん、いろんな搾乳の方法があるので、カーター牧場ではどうとかはわかりません。それに、あそこにそんな牛がたくさんいそうにはないけど……。800kgくらいある乳牛の相手を人間がするって大変です。
夕食
結婚して5年目のふうふなスコハビ。筆者は犬を飼ったことはないけれど、犬が好きなのでふたりに飼わせました。アンソニー・ラモスも犬飼ってるし。
ストーム・パー社内でスコットは夫大好きな人って認識されてたらいいなと思います。周りもそれを自然に受け止めてるといいなとも。
ディズニーはイスラエルを支援している会社ですが、他にいい例えが思いつかなくて結局ディズニーにしました。会社として巨大なので、社員やクリエイターのひとりひとりがイスラエル支援側ではないということを念頭に、ただ企業としては支援側なので最悪だと思っています。人が殺されることなどあってはなりません。パレスチナの土地が占領から解放され、虐殺が止むことを願っています。今すぐの停戦が必要です。
スコットとハビ、ふうふの日常をテーマに書きました。日常のふたりを読みたくて書きました。
Wet Dreamz
おまけです。おまけだけど、約二万文字……。ハビのパートをブースト用にしようかとも考えたけれど、片方しか読めないのはよくない、というか嫌な感じがするため全文おまけにしました。
J.コールの曲から着想を得て、YA風に仕上げました。書いてる側がクィアなYA大好きなので、書いてて楽しかった一本です。ちなみに好きなYAはケイシー・マクイストン『明日のあなたも愛してる』ベッキー・アルバータリ『サイモンvs人類平等化計画』など。サイモンの方は『Love, サイモン 17歳の告白』というタイトルで映画化されています。こちらも最高。
Aces High
ブースト用。せっかくブーストしてくださった方がいたので、せめて何かしたいと悩んでたら時間がかかってしまった……。
この話はフィクションです。フィクションですよ?
なんとなくハビはそこまで優秀な軍人ではないだろうなと。開発をしていたなら、おそらく一般ではなく特技兵でしょうし。射撃はセンスと筋力が必要で、3kgくらいある小銃を発射時の反動にもブレず保持し続けるのは、結局筋力がものをいいます。大学ではスポーツをやめて勉強や研究で忙しそうだなと思うので、ハビはそこまで筋力あるかな、と。
ちなみに、なぜハビが聴かなさそうなヘイトブリードやファイヴ・フィンガー・デス・パンチを知ってたかというと、スコットとワークアウト用プレイリストを共有しているからです。好みではないけど、体を動かす時にいい、ということでちょくちょく聴いてたら、そこそこのメタルコア好きになりました。