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    こいにじ制作裏話

    インパクトのある初期タイトル案や、普通は気付かないであろう小ネタなどについて書いてます。ネタバレあり/なしに分かれているので、未プレイの方もお気軽にご覧ください!

    ##恋に落ちてはいけない20分

    こいにじ 制作裏話※※※ネタバレなし※※※

    ・着想
    5年くらい前に書いた掌編が元ネタです。会社員の女性が、会社で気になる人に車で送ってもらうが、一歩踏み出せずに終わる話でした。その話をベースに、私の好みである恋心を抑えるシチュエーションを組み込んだら、ヒーローが既婚者になりました。
    ちなみに、ジェラルドさんは5年くらい前に書こうとしてエタった小説が元ネタです。

    ・タイトルについて
    初期タイトル案は不●回避でした。(スマホフリゲのフラれ回●から着想)
    ●倫をタイトルにつけるのは良くないと思い、考え直したのが「恋に落ちてはいけない15分」です。実際に組み込み、オートモードの真ん中くらいの速さで一番シナリオが長くなるパターンを計測したら、22分だったので、「恋に落ちてはいけない20分」に変更しました。(最初にTwitterで告知した5/8の前々日)

    ・大変だったこと
    好感度アップ時の効果音を探すのが大変でした。好きになるから、幸せな音のはずですが、手放しに喜ぶことではない……という微妙なさじ加減が難しかったです。風の音、光の音、ジングル音等、とにかく虱潰しに聞き漁りました。最終的に採用したのは、ポケットサウンドの決定音22です。見つけて実装したときには、「これだ!」と感激しました。

    ・効果音について
    ギアチェンジやサイドブレーキ、空調、ドアの開閉を中外どちらから聞くか等、車関連の音にはこだわりました。車の免許を持っていないので、You Tubeで勉強しました。細かい音まで揃えてくださっている素材提供元様には本当に感謝しています。

    ※※※この先ネタバレあり※※※

    ・丹羽さんについて
    当初の案では、丹羽支店長でした。ですが、漢字5文字は長く感じるので、丹羽所長に変更しました。所長なのは、係長や課長等と違い、その上が誰なのかよく分からない点が良いと思ったためです。
    丹羽大地と丹羽誠一のどちらにしようか迷いましたが、直感で丹羽誠一に決定しました。なお、初期の丹羽さんはもっとツリ目でしたが、気に入らず、何度も整形を繰り返していました。END1の花束スチルを描いたときに、ようやく顔が固まりました。公開までにおそらく20回以上は立ち絵を差し替えてます。
    丹羽さんのイケメン度は、最初は大●府知事よりちょっと下くらいのイメージでした。描いてるうちに、だんだんイメージするイケメン度が上がり、今では私の中では大阪●知事を抜きました。
    初期プロフィールには「天然な部分があるが、残念ながら指摘してくれる人が周りにいない」と書いてましたが、実際にプレイすると、それほど天然にも見えなかったので、削除しました。

    ・石川主任と山元さん
    当初は名もないモブでした。ですが、丹羽さんの情報を教えてくれる人とEND2で目撃する人が必要だったので、作ることになりました。最初、石川さんは少し派手な性格、山元さんは主人公の同期で大人しい性格のはずでした。シナリオを書く中で登場キャラ全員が上司の丹羽さんを好きだと気持ち悪かったため、山元さんをアンチ丹羽のポジションにしたり、色々と調整しているうちにすっかり性格が変わりました。山元さんのキャラデザは、私の好みすぎて一瞬でできました。最初、山元さんの特技には「定時退社」と書いていましたが、特技と言うには微妙なので、ダイエットに変えました。

    ・小ネタ
    最後の選択肢で、「叶えたい夢があるんですか」→「弱音を吐く」と進んだあとの会話と丹羽さんの表情は、丹羽さんの好感度で一瞬だけ変化します。改めて確認するほどでもない極めて微妙な変化ですが、ここの違いを明確にするため、既読文章の色を変えました。これは一応、END4をガイド機能無しで攻略したいという猛者向けのヒントです。その前に主人公の好感度によって、反応が変わる箇所も作り、気付きを促しています。(バックのシーンの直後、志望動機は奥さんの影響というところ)コメントを見る限り、気付いた人はいなさそうなので、実際にヒントとして機能したかは微妙です。
    なお、丹羽さんの好感度が上がる選択肢は、「彼氏と別れたことを言う」→「頑張ってフォローする」、「叶えたい夢があるんですか」→「弱音を吐く」です。END4はこれらの選択肢を踏みつつ、他の選択肢ではより好感度の上がらない方を選ぶことで到達できるようになってます。END4にたどり着く確率は0.5%以下です。これは、針に糸を通すような選択肢を選んで、色んな条件が重なった、奇跡のような状態だと表現したつもりです。そのため、条件さえ満たせば、初見でもEND4に到達可能です。

    ・4つのエンディングについて
    最初に思いついたのは1(これは恋じゃない)と2(恋に落ちてはいけないのに)でした。最初はこの2つのみの予定でしたが、その後に3(恋に落ちたくないから)と4(恋に落ちてもいいのなら)を増やしました。
    3は、最初は選択肢を選ばずに一定時間放置すればたどり着くようにしようと思っていました。ですが、急に黙り込むのも不自然ですし、条件が難しすぎるので、変えました。
    4は、2人をくっつけたいが、できるだけご都合主義にしたくないし、不倫も嫌だという強い思いの中で、なんとか着地させました。
    一番苦労したのが2です。構想段階では丹羽さんの性格もあまり明確ではなく、深く考えてなかったので、「新入社員の女性が誘惑すればイチコロだろう」と軽く考えてました。ですが、実際にはそうはいきませんでした。最初はドロドロの不倫関係になる予定でしたが、それは丹羽さんの性格を考えると無理でした。あの話ができるまで、主人公は家でお茶を飲まないか誘っては断られたり、急にボディタッチをしたり、飲み物に酒を混ぜる奇行に走ったり、家に来た丹羽さんに急に迫ってみたりと色々していましたが、全て没になりました。笑 あれでも、書いた中では一番平和なシナリオです。笑
    エクストラ1(主人公結婚)だけは、自分の性癖がよく出てるせいか、ほぼ初稿のままです。エクストラ2(丹羽さんの別れ話)は丹羽さんの元妻: 雛子さんの気持ちがなかなか分からず、苦労しました。雛子さんの気持ちを理解するため、独白掌編を書きました。その中で「誠一の隣を違う女が歩くのは、嫌だ。誠一が他の女に愛をささやくのは嫌だ。でも、私のせいで誠一が幸せになれないのは、もっと嫌だ」という文章を書いたとき、ようやく気持ちを理解できました。

    ・人物名以外の固有名詞
    「谷端町駅」という主人公の家の最寄り駅名と、「高浪沢産業」という主人公たちの会社名の2つが出てきます。前者にはルビを振り、後者には振っていません。丹羽さんが主人公の最寄り駅をすぐ口にしたことを少しでも記憶に引っかけたかったからです。いただいた感想を見る限り、これはあまり上手く機能してなさそうです。ちなみに、谷端町は、3年前くらいから温め続けてる小説の舞台です。いつか世に出せることを願って今回採用しました。
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