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    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
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    ちょこ

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    アイドラ小説
    世良の夢小説(?)

    放課後、繁華街で友達と一緒にコスメや服を見ていたが友達と私が見たいところがバラバラになり、時間を決めて集合することにした。友達と別れ目的のフロアへ行こうとすると後ろから声をかけられた、聞き覚えのない歳のとった男性の声でチラリと後ろをむく。50代と言っていい男性が私を呼び止めようとしていた、どこかニタリ、と気持ち悪い笑みをしながら見てくる相手に本能で関わってはいけないと思い足早に去ろうとしたがしつこく相手は追いかけてくる。
    「ねぇ暇でしょ?おじさんと遊ばない?」
    「結構です、約束があるので」
    少し口調を強めて言ったが相手に効果はないように見えた、まず高校生をナンパする父親と同じくらいの男性の時点で気持ちが悪い。そうすると腕を掴まれてしまった、しまった、と慌てて振りほどこうとするが力の差でそれは叶わない。
    「ちょっと!離してください!」
    「少しだけだよ」
    そのまま相手は自分を引っ張って連れて行こうとする、背筋がゾッとするほど冷え込み、なんとか状況を打開しようとした時、相手の手首を掴む手が現れた。え、と顔を上げるとそこには自分と同じくらいの男子高校生が。髪はひとつに結んで顔立ちもかっこいい、というよりは美人寄りの顔立ちだった。制服を見てすぐにわかる、安心院学院の制服だと。その男子高校生は見てわかるくらいに相手の手首を力強く握りつつ低い声で言う。
    「俺の彼女になにしてるのおじさん?犯罪でしょ?証拠も撮ったし警察も呼んでるけど」
    彼はにこり、と微笑みつつスマホ片手にそういうとさっきまでニタニタと笑っていた相手から笑みが消えるないなや、慌てて自分の手を離し、彼の手を勢いよく振りほどくと逃げていった。ぽかん、と何が起こったか分かっていなかった自分に優しく彼は話しかけてくれた。
    「えっと、大丈夫……?怪我とかない?」
    「……あっ!だ、大丈夫、です!」
    「まだあのおじさんが近くでいるかもしれないからしばらく隣にいるよ。まず警備員さん探そうか」
    「え、えっと、はい」
    そういうと彼は本当に隣で歩いてくれてしかも周りを警戒してくれた、警備員さんを見つけると、私の説明とスマホを見せてくれて一緒に説明をしてくれ、そのまま警察に話を、と言う形になった。警察が来る間も彼はずっとそばにいてくれた、とりあえず友達に連絡をしてからふと、ここまでお世話になったというのにそう言えば名前を聞いていない、と思い名前を聞こうとした。
    「えっと、お名前は……?」
    「ん?……うーん……。……すぐにわかると思うよ?」
    そう言った彼は笑って自分を見る、その笑顔がどこかアイドルがファンに見せるような笑顔だ、と思いつつ、彼の言っていることに首を傾げる。そういえば安心院学院の制服を着ている、ということはもしかしてアイドル学科の子だろうか。そういえば、さっきの笑顔、どこかでみたような。思い出そうとしたが警察が来て警備員にした説明と同じことを言い、それどころではなくなった。警察から解放された時はもう夜で、いつの間にか彼もいなかった。親からすごく心配されつつ家に帰る。結局名前聞けれなかった、と思いつつ疲れていた私はそのまま眠ってしまった。

    次の日、学校に行くと友達が心配して自分に駆け寄ってきた。
    「ねぇ昨日大丈夫だったの!?」
    「大丈夫だよ!助けてくれた子がいるし」
    「え?どんな子?」
    友達のからそう言われたため、彼の特徴などを話す。するともしかして、となにやらスマホを開いてなにやらアプリを開く、少しして画面を見せてきた。
    「この子じゃない?」
    覗き込んで見る、画面はどうやらライブの映像だった、ステージで歌う人物に見覚えがあった、というか、本人だった。黒を基調とした服にバラの花がついている帽子、雰囲気が大人っぽく、一瞬昨日の彼とは分からなかった。
    「えっ!この子だ!!」
    「えー!白石世良くんに助けてもらったの!?いいなー!」
    「白石世良?」
    そういえば見覚えがあった理由がわかった、彼のアイドルのライブを1度配信で一緒に見たのだ、その時に見たと思い出す。その時も彼のライブの映像を見ていた、だから見覚えがあったのだ。友達はアイドルの追っかけをしており、彼が世良だとしるないなやマシンガンのごとく話す。
    「世良くんってすっごくカッコイイの!普段のSNSにあげてる写真は料理とか多いんだけど、その子が作ってるんだよ!ほら今歌ってるのカッコイイでしょ?17歳とは思えない大人っぽさだけど、トークの時は笑顔で話してくれるしギャップが凄いの!ファンサも沢山してくれるし、あとあと……」
    「ちょっとごめん、その話はまた後で聞くね……」
    友達の熱量に押されつつチラリとスマホの画面を見る、画面では丁度彼のパートだったのだろう、歌ってる様子が映っていたが思わず目を奪われる、映像の彼と目が合って、射抜くように見るその目に、歌声も優しく綺麗な声、昨日変質者を追い払った声とは思えなかった。この胸の高鳴りはなんだろうか。
    「……ねぇ、その世良くんってアイドルなんでしょ?」
    「そうだよ、chicってユニットのリーダーなの。chic結成前はソロで活動してたけどね?」
    「……ふぅん」
    もしかして興味を持った?と友達が嬉しそうに聞いてくる、そういうのじゃない、と言ったが頬が熱いのを感じる。それを友達に指摘されからかわれつつ、もっと映像があるからとチャイムがなるまで見せられた。
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