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    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
    よその子さん多め

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    ちょこ

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    アイドラ小説
    頭痛起こした世良と心配する美男くんの話

    朝起きた時、頭の重さと頭痛で眉間に皺を寄せる。外の天気を見るとどんよりと雲が空を覆い、雨が降りそうだった。この頭痛の正体がわかり自覚したからか吐き気もしてきた、だが学校を休む訳には行かないとフラフラとベッドから降りて1階へ向かう。1階に降りると頭をおさえつつ朝の挨拶をする母親の姿が、母親も世良と同じ偏頭痛もちだった。世良が体調悪そうに椅子に座ったのをみて声をかける。
    「世良、はい薬。大丈夫?学校休む?」
    「……いや、行く。大丈夫、母さんも無理しないでね」
    母親から貰った薬を飲んで傘を持って家を出る、薬が効けばいいのだが、とため息を吐きながら。人のすれ違った香水の香りやスタイリング剤の匂いでまた頭痛が悪化しそうになる、ふらふらとしつつ学校に何とかついて教室にはいり席に座るともう限界が来たのかぐったりとしてしまう。そろそろ薬が効いてもいいというのに、と目を閉じ用とした時誰かがさらり、と世良の前髪をわける。手しか見えなかったが、ふわりと鼻に入る匂いには覚えがあった。
    「おい、大丈夫か?薬は?」
    「……おーさま……」
    王さま、世良がいつも王さまと呼んでいる華王美男だった、いつも元気な世良が力が抜けたように机に突っ伏してるのを見て心配してくれたのだろう、普段の大声も抑えて自分に話しかけている。
    「……薬飲んだから、大丈夫。ありがと」
    美男にこれ以上心配と迷惑をかけないように無理して笑う、だがそんな世良の顔を見た美男の顔が少し顰める。
    「そんな状態で授業うけるつもりか?保健室行くぞ」
    「あー……でも……いた…っ」
    美男が自分を保健室に連れていこうとするため大丈夫だ、と言いたかったのだが頭痛が激しくなった気がして思わず頭を押える。それを黙ってみる美男、それでも行かないつもりか?と言わんばかりだ。これは諦めて連れて行ってもらおう、と世良は彼に体を少し預ける。
    「……ごめん、やっぱ保健室行く……」
    「わかった、そこまで酷いのによく学校来れたな」
    「……体調管理出来てないの、情けないなぁ」
    「俺は偏頭痛はないが、それは仕方のない事じゃないか?……それで授業受けようとする姿勢は尊敬するよ」
    「ん、そう……?」
    普段だったらもう少し受け答えが出来たのだが、あいにく頭痛のせいでまともな返答ができない。体調の悪い世良の歩幅に合わせてゆっくりと歩く美男。少しして保健室につき、先生に説明をしてそのままベッドに寝かせられる。横になったからか少しだけ気が楽になった気がした。
    「では俺は戻るからな、座学のノートとか貸すからゆっくり休め」
    そう言って教室へ戻ろうとする美男の制服の裾を掴む、突然掴まれて何かまだ用があったのかと後ろをむく。世良は布団の中でもごもごとしつつ、小さな声で言う。
    「……ありがと、王さま」
    「なに!辛かったら俺に甘えればいい」
    またその彼氏ヅラ、と少しだけ笑う世良。そんな世良をみてから美男は教室へ戻っていく。保健室の遠くの方で通学してきた生徒たちの声が遠く聞こえる音と、保健室に備え付けの時計の針の音が小さく聞こえる。ぼんやりと聞いていた世良はウトウトと少しだけ眠気が来てそのまま眠ってしまった。
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    ちょこ

    DONEよその子さんお借りしてます
    二次創作
     その日は、雨が降りそうだと言わんばかりの曇天だった。昨日の天気予報では朝から晴れると言っていたはずなのに、いざ当日になったらこの天気だ。凪は頬杖をついて窓の外の風景をぼぅ、と眺めていた。この調子では晴れそうにない、凪はそう思ったあと椅子から立ち上がり、事務所に備え付けであるミニキッチンへと向かう。お湯を沸かせるくらいは出来るミニキッチンにて、お湯を沸かしコーヒーを淹れた後、コーヒーを飲み外を眺めた。
     何でも屋に定休日はない、依頼が来れば仕事の日になるし、来なかったとしても書類作業をする。ある意味気分で休みが決まると言っても過言ではなかった。そして凪は、二階にいる八重の所へ行こうかと考えていた。八重は朝から体調が優れないように見えた。凪から見たら休んだ方がいいなと感じたため、八重を休ませたのだ。当の本人は大丈夫だと言っていたが、それでも休ませた。依頼主が来る様子はない、なら八重のところに行こうと思った。事務所は二階建てのビルになっており、凪の居る一階は何でも屋の事務所で二階は居室スペースだ。コーヒーを飲み終わったマグカップを流しに置いた後、事務所を出る。
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    ちょこ

    DONEダミアさんお誕生日小説
    ダミアさんお借りしました!お誕生日おめでとうございます!
    モンブラン「ダミア、お誕生日おめでとうございます」
    「おー! ありがとな!」
     レイフが借りている拠点と言っていい住まいにダミアを呼び、目の前にケーキを出す。ダミアと前もって連絡を取っていたため、こうして呼べたのだ。ケーキはレイフの手作りだ。本当なら、料理も出そうかと言ったのだが、間髪入れずに断られてしまった。今度こそ上手く作れるような気がしたのにな、とレイフは残念そうに思いながらも、ダミアを見た。
    「このケーキ……モンブランか?」
    「そうです、アマロンを使ってます」
    「へー! 王様って呼ばれてるやつじゃん!」
     ダミアは感心したようにケーキを眺めた。アマロン、様々な栗の中で特段に甘い栗の事だ。身も大きいのだが、育てるのが難しく、しかも、大きく育てようと魔力を使うと、すぐに枯れるという性質を持っていた。なので、完全な手作業、時間をかけてゆっくりと育てる。そのため、栗の中の王様、という意味で【アマロン】と呼ばれるのだ。一粒だけでも驚くほどの高額で取引される。その高額さに、一時期偽物のアマロンが出回るほどだった。偽物のアマロンと区別を測るための道具すら開発されるほどに。
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